ウディ・アレンの重罪と軽罪の作品情報・感想・評価

「ウディ・アレンの重罪と軽罪」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

なんだか含蓄のある映画なんだろうなと。
この映画の中では、レスターとハリーが一番幸せそうに見えた。
ジューダは本当に罪の意識から抜け出せたのか・・・。

陰キャな男からすると、「なんでそんな不真面目そうな男と結婚するんだ。どうせ浮気やら、家庭放棄やらで離婚するだろ」と言いたくなることはある。
しかし、クリフのような男と結婚しても幸せになるとも思えない。
自分の娘に手を出すかもしれないし・・・・。
ウディ・アレンの哲学全てが詰まったような作品。コメディよりシリアス多め。
最後の語りがこの作品をまさに表してるんだけど、そこではなく途中アラン・アルダのセリフ「コメディとは悲劇+時間」がとても印象に残る。最後悲しい終わり方をするこの作品も時間が経てば笑える時がくるのだろうか。。。
タイトル『重罪と軽罪』もなかなか興味深い。重罪を犯したマーティン・ランドーはハッピーエンド(妻と仲睦まじく娘の結婚式を待つ)、軽罪(浮気が軽罪かはわからないが、、)のウディ・アレンは妻と別れ、好きだったミア・ファローも大嫌いなアラン・アルダに奪われてしまうというバッドエンド。途中「罪を犯したものはかならず罰せられるのか否か?」みたいなシーンもあるが(ここらへんは宗教とか信仰の話が深く関わってくるので日本人にはピンとこないかも)、罪の重さとはと関わってとても考えさせられる内容でした。
しかしミステリー好きの私としては、最後マーティンが自分の犯罪を映画監督であるウディに自白する→ウディがその話を映画にする→大ヒットして捜査の手がマーティンに及び逮捕→ウディは大ヒット監督になりアランとミアを見返す、、、みたいな展開予想したけど全然違かった笑
2018-36
to

toの感想・評価

4.0
ひさびさウディ・アレン作品鑑賞37作目!こちらは監督脚本出演されていますが私のカウントはもうよく分からなくなってきたので出演でも監督でも脚本でも何でもカウントです💦

「マッチ・ポイント」「ウディ・アレンの夢と犯罪」を思い出した作品でした。この二作はシリアスで重くて痛くて、私には受け止めきれず吐きそうで、私が受け入れることができなかった作品だった記憶が。だけどこちらは瞬間的にはなんどかあったけれど、重いストーリーにもう一つのストーリーを重ねることで保たれる緊張感とウィットなラフさ加減がさすがでした。そういう意味でも高得点で秀逸。
ご本人のキャラクターのコミカルさが大きいですね、しかし何を見てもウディ・アレンはウディ・アレンです♡

二人の男に舞い起きるそれぞれの出来事と
その選択。
どうしてもタイトルの重罪と軽罪が何を指しているのかを予想しながら鑑賞してしまいました。



ラスト、二人の男のシーンにこの作品の要約が詰まっていました。ちょっとやっぱり涙。私の今はどうなんだ、と省みてみる。。重いストーリーを人ごとに鑑賞しながら正直痛いところが大いにあって、観ていられないくらいでした。けれども今はたぶん違うって言いたい!涙。
グレーも黒も、世間や社会にグレーなのか、
自分に黒なのか、いろいろあってわたしは自分にだけは白でありたい!
そしてそれを受け入れるのは自分。
選択こそがその人物の総決算なのです。

人間の白黒できない矛盾。愛すべき人間と冷酷な人間。私はウディ・アレン作品のそこが好きなのだと再認識された作品です。

ラストのナレーションは誰だったのかが知りたい。
下記をノートに記しました✏️📔
少し夜には早いけれど今日はもう白ワインいただきます。


**
人間は生きる限り
苦悩して決断しモラルを選択します
重大な選択もありますが
大半はささいな選択です
しかし我々は自分の選択を通して
自分を知ります
選択こそがその人物の総決算なのです
ドラマは予告なく冷酷に襲いかかり
神の創造には
幸福が欠けているかのように見えます
でも愛を胸に秘めた人々は
無感動な世界に意義を伝えることができます
そしておそらく人間は
一生懸命努力することによって
シンプルなテーマから喜びを発見します
例えば家族や仕事から
そして希望から
未来の世代こそ
この担い手なのです
人を愛することが罪を生む。
唯一人を愛するとそれを神の前に誓う時、信仰に対しての矛盾を生みだす。
愛は簡単に人を裏切れる。
愛は簡単に法を裏切れる。
愛は簡単に神を裏切れる。
愛は簡単に自分を裏切れる。
愛は簡単に何もかもを許すことも出来る。

人は自分や相手を欺く選択をしながらも、愛という名のもとに、自分や相手を半ば自分勝手に許し、邁(妄)進することができるという「罪」を、神と道徳という2つの発明をしたときから背負っているのかもしれない。

今まで見た作品に比べて、少し哲学的でシリアスな面がプッシュされてる気がするが、ウディアレン作品の総まとめ的な一本に思えた。
89年のこの作品で登場人物が語る「哲学者の完全犯罪を描く映画の製作を考えてる」というセリフが2015年の「博士のおかしな妄想殺人」に繋がっていてうおーとなりました。
なすび

なすびの感想・評価

5.0
これは真面目すぎてハマらなかったな

ミアファローがめちゃくちゃ綺麗なのと相変わらずのウディアレン流悪口が楽しい
YoshiMia

YoshiMiaの感想・評価

3.9
30年近く前のウディアレンさん。
彼の作品だと"カイロの紫の薔薇"
最近だと"カフェソサエティ"あたりが好みだけど、今作もなかなかタイプでした。

愛や人生の哲学に触れた、
バイブルみたいな一本!
何かに迷った時にまた見返したいなぁ。


売れない映画監督であり
嫁との仲も、義兄との仲も最悪な
ウディアレンと
眼科医であり愛する嫁も、名誉をも
手にしたのに
愛人の奇行に悩まされるマーティン。
この2人のストーリーが
交わるようで交わらず同時進行する。




カフェソサエティでも
叔父と好きな人が被ってたり、

今作も義兄と同じ女取り合ったり、

ウディアレンさん
そうゆうの多いよね?
彼のプライベートあんまり知らないけど
なんか過去にあったのか心配になる、笑




終始淡々としてて
会話劇で楽しませるような
なんの演出もないような映画なのに

(しかも、あれ?白黒映画だったっけな?
って見終わって思う程に色がない)



なんでこんなにも入り込めちゃうんだろ。
ウディアレンマジックだなぁ。




そしてエンディングで名言を残していったので
少しメモ。。





"人生の選択は重要なものもあるが
そのほとんどは些細な選択である"


"自分が選んだ選択によって
自分を知っていく
つまり、その選択こそが己の総決算なのである"
M川A氏

M川A氏の感想・評価

3.5
やっぱりアレンに自分を重ねて見てる。これは正しい観賞法なのだろうか。
ウディ・アレンDVDボックス
ディスク17「ウディ・アレンの重罪と軽罪」です。

主人公は2人(ジャケットの2人)

1人はマーティン・ランドー演じるお医者さん。人生の勝ち組として幸せな家庭も築き、それなりの暮らしをしていますが、なかなか別れられない愛人とのゴタゴタが悩みのタネ。

もう1人はウディ・アレン演じる売れない映画監督。妻の計らいで義理の兄(敏腕テレビディレクター)のドキュメンタリー映画を撮ることに。妻と最近うまくいっていない彼は、その撮影で出会った助手に恋をしてしまいます。

この2人のストーリーですけど、交わることもなく同時進行で進むんですけど、最後には……

これは面白かった(*´∀`*)
どちらかと言えば、シリアスタイプの作品。でもコメディ要素もありますよ。
なんかリアルな人生そのものって感じにも見えるんですけど、やっぱり映画なんですよ(´^∀^`)

何言ってるか分かんない?
ですよねー。でも見ると そういうことね♪って分かると思います( ¯ω¯ )

もうラストのウディ・アレンの表情が絶妙!!もうニヤニヤが止まらなかったです。
神の存在・不在についても投げかけてくる感じもベルイマン風で私好み♪

「マッチポイント」のラストにニヤニヤした人ならハマると思うなぁ~。

これは超オススメ♪
ウディ・アレンやっぱ好きだわ。
ウディアレンの思想が色濃く出てて、面白い。

なんて悲しいラストなんだろう。と思って、思い返していたら面白くなってきた。
あ、コメディとは悲劇+時間か。

演者としてのウディアレンやっぱり好きだな。憎めない。
浮気がテーマでマッチポイントと似ている。本人の出演もあるしユーモアがあって私はこちらの方が好きですね。後味も悪くない。

本筋とはあまり関係ないけど、映画を観ながら何かを食べるシーンがけっこう出てきてそれがとても好き。映画館ではチーズバーガー。自宅でのビデオ鑑賞ではデリバリーのインドカレーとシャンパン。なぜかとても美味しそうで真似したくなる。

生きる限り人は苦悩し選択し続ける。
『重大な選択もあるが大半はささいな選択だ。しかし我々は自分の選択を通して自分を知る。選択こそがその人物の総決算なのだ』
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