ウディ・アレンの重罪と軽罪の作品情報・感想・評価

「ウディ・アレンの重罪と軽罪」に投稿された感想・評価

がく

がくの感想・評価

3.6
いつも通りのウディ・アレン。


ウディ・アレン作品のお手本みたいな作品。なのだが、それ故作品としての個性が無くて、すぐに内容を忘れてしまいそう。
池田

池田の感想・評価

3.5
これは…今まで見ないタイプだった.
不条理と賛美とが入り混じったザッツライフ的な結論.
我々は苦悩しながらも意外とシンプルなものに真の喜びを見つけることができる. 家族とか仕事とか.
ウディの唱える無神論、対する神の必要性というものがビシビシ伝わった

このレビューはネタバレを含みます

テーマは罪と罰に若干寄った、でもいつもの人間とは人生とは的なやつ。
ただ、何だか系統が中途半端だからか、あまりはっとさせられたりずしりとこなかった・・!何度も観たい!!最高!!て感じでは全くなかったな。まぁまぁ的な。
名言は多かった印象なのになぜだろう。


(備忘メモ)
・冒頭からいつものジャズとパーティ会場でのスピーチ。いつものオープニングロールのフォント。落ち着く!
・13分頃の女性の家に飾ってある左側の絵けっこう好き。うす紫とブルーの色合い。
・18分頃の海辺の夕日と海岸線の色合いがとても綺麗!西日本の夕日みたい・・
・28分頃の、ウディの妹の家の一部屋の本棚あたりがお洒落。
・30-32分頃の会話が面白すぎる!笑
・不倫の男性側の台詞がリアルすぎて凄い。。
・49分頃の、雨に唄えば観ながらインド料理出前を二人で食べるシーン、なんか好き!表情?かな。かわいい。
・女性が殺された辺りのシーン、シリアスすぎずコメディタッチでもなく絶妙な空気感のバランスが凄い!音楽も!
・1時間23分頃のウディの笑い方、嘲笑ってる演技面白い笑 この編集もムッソリーニ混ぜてて相当面白い笑
chamama

chamamaの感想・評価

3.9
彼の哲学は面白くて共感できる。「人間は沢山の選択があって選択することによって自分を知るのだ」なるほど、そうなのかもしれないと感じた。
No.799[結局貧乏ヲタクは金持ちイケメンに勝てないということ] 58点

開始1分くらいで自分に合わないことを悟ったが、まぁ普通に見終わることが出来た。映像もニクヴィストという割に記憶に残るものが少なかったと思う。実はアレン映画はそれなりに見てきたが、地雷を引いたのは初めて。いささかショックが大きい。

重罪と軽罪というのはそれぞれジュダが犯した愛人殺しとクリフが犯したつまらん浮気を指しており、重罪が裁かれず平和裏に終わるのに対して軽罪が徹底的に叩き潰されるのが不憫でならない。ということを言いたいらしい。クリフを演じているのがアレンだから特に何も思わないが、話の筋だけ追っていくと普通に同情する。

アレンは”教養をひけらかす”奴や”つまんない観念を押し付けてくる”奴が大嫌いなのだろう。すごく分かる。特に若いうちから成功しかしていない連中に多く見られる現象で、私の大学にも(他所の大学にも)多数見受けられるのだが、彼らは自分がそうなっていることに気付いていないのだろうか。それとも気付いてわざとやっているのだろうか。「ミッドナイト・イン・パリ」でマイケル・シーンが演じていた役もパリで教養をひけらかす奴だった気がする。よほど嫌いなのだろう。非常に理解できるし同情する。

途中、”教養をひけらかす”義兄レスターがわちゃわちゃしながらレコーダーに思いついたことを吹き込んでいるシーンでドナルド・トランプが登場していた。この時代から”ニューヨークで成功したヤツ”の代名詞で使われていた。

と、整理してみたが、未だに何が気に食わなかったのか分からない。見るタイミングを間違えただけなのかもしれん。まぁ、アレンの人生哲学に共感しても何も得られないので、特段人に薦める映画でも無い気がする。

このレビューはネタバレを含みます

なんだか含蓄のある映画なんだろうなと。
この映画の中では、レスターとハリーが一番幸せそうに見えた。
ジューダは本当に罪の意識から抜け出せたのか・・・。

陰キャな男からすると、「なんでそんな不真面目そうな男と結婚するんだ。どうせ浮気やら、家庭放棄やらで離婚するだろ」と言いたくなることはある。
しかし、クリフのような男と結婚しても幸せになるとも思えない。
自分の娘に手を出すかもしれないし・・・・。
ウディ・アレンの哲学全てが詰まったような作品。コメディよりシリアス多め。
最後の語りがこの作品をまさに表してるんだけど、そこではなく途中アラン・アルダのセリフ「コメディとは悲劇+時間」がとても印象に残る。最後悲しい終わり方をするこの作品も時間が経てば笑える時がくるのだろうか。。。
タイトル『重罪と軽罪』もなかなか興味深い。重罪を犯したマーティン・ランドーはハッピーエンド(妻と仲睦まじく娘の結婚式を待つ)、軽罪(浮気が軽罪かはわからないが、、)のウディ・アレンは妻と別れ、好きだったミア・ファローも大嫌いなアラン・アルダに奪われてしまうというバッドエンド。途中「罪を犯したものはかならず罰せられるのか否か?」みたいなシーンもあるが(ここらへんは宗教とか信仰の話が深く関わってくるので日本人にはピンとこないかも)、罪の重さとはと関わってとても考えさせられる内容でした。
しかしミステリー好きの私としては、最後マーティンが自分の犯罪を映画監督であるウディに自白する→ウディがその話を映画にする→大ヒットして捜査の手がマーティンに及び逮捕→ウディは大ヒット監督になりアランとミアを見返す、、、みたいな展開予想したけど全然違かった笑
2018-36
to

toの感想・評価

4.0
ひさびさウディ・アレン作品鑑賞37作目!こちらは監督脚本出演されていますが私のカウントはもうよく分からなくなってきたので出演でも監督でも脚本でも何でもカウントです💦

「マッチ・ポイント」「ウディ・アレンの夢と犯罪」を思い出した作品でした。この二作はシリアスで重くて痛くて、私には受け止めきれず吐きそうで、私が受け入れることができなかった作品だった記憶が。だけどこちらは瞬間的にはなんどかあったけれど、重いストーリーにもう一つのストーリーを重ねることで保たれる緊張感とウィットなラフさ加減がさすがでした。そういう意味でも高得点で秀逸。
ご本人のキャラクターのコミカルさが大きいですね、しかし何を見てもウディ・アレンはウディ・アレンです♡

二人の男に舞い起きるそれぞれの出来事と
その選択。
どうしてもタイトルの重罪と軽罪が何を指しているのかを予想しながら鑑賞してしまいました。



ラスト、二人の男のシーンにこの作品の要約が詰まっていました。ちょっとやっぱり涙。私の今はどうなんだ、と省みてみる。。重いストーリーを人ごとに鑑賞しながら正直痛いところが大いにあって、観ていられないくらいでした。けれども今はたぶん違うって言いたい!涙。
グレーも黒も、世間や社会にグレーなのか、
自分に黒なのか、いろいろあってわたしは自分にだけは白でありたい!
そしてそれを受け入れるのは自分。
選択こそがその人物の総決算なのです。

人間の白黒できない矛盾。愛すべき人間と冷酷な人間。私はウディ・アレン作品のそこが好きなのだと再認識された作品です。

ラストのナレーションは誰だったのかが知りたい。
下記をノートに記しました✏️📔
少し夜には早いけれど今日はもう白ワインいただきます。


**
人間は生きる限り
苦悩して決断しモラルを選択します
重大な選択もありますが
大半はささいな選択です
しかし我々は自分の選択を通して
自分を知ります
選択こそがその人物の総決算なのです
ドラマは予告なく冷酷に襲いかかり
神の創造には
幸福が欠けているかのように見えます
でも愛を胸に秘めた人々は
無感動な世界に意義を伝えることができます
そしておそらく人間は
一生懸命努力することによって
シンプルなテーマから喜びを発見します
例えば家族や仕事から
そして希望から
未来の世代こそ
この担い手なのです
人を愛することが罪を生む。
唯一人を愛するとそれを神の前に誓う時、信仰に対しての矛盾を生みだす。
愛は簡単に人を裏切れる。
愛は簡単に法を裏切れる。
愛は簡単に神を裏切れる。
愛は簡単に自分を裏切れる。
愛は簡単に何もかもを許すことも出来る。

人は自分や相手を欺く選択をしながらも、愛という名のもとに、自分や相手を半ば自分勝手に許し、邁(妄)進することができるという「罪」を、神と道徳という2つの発明をしたときから背負っているのかもしれない。

今まで見た作品に比べて、少し哲学的でシリアスな面がプッシュされてる気がするが、ウディアレン作品の総まとめ的な一本に思えた。
89年のこの作品で登場人物が語る「哲学者の完全犯罪を描く映画の製作を考えてる」というセリフが2015年の「博士のおかしな妄想殺人」に繋がっていてうおーとなりました。
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