ボーダー民族

恐怖の報酬のボーダー民族のレビュー・感想・評価

恐怖の報酬(1953年製作の映画)
4.8
緊張感が大ありで現代でも通用する面白さである。さらにいろいろな皮肉も混ぜて、私にはぴったりの作品でした。

最初の方、ジョーは身分が高いせいか自信にあふれていた。銃にすら怖気づけづかなかった。だが、ニトロを運ぶと急に怖気づいてしまう。典型的な表面だけの人って感じだね。

やはり貧乏人は怖がらない。彼らは金のためなら何でもするような奴らだからな。ルイージにかんしては自信大あり。爆発を止めに行くくらいの野郎だからな。

ルイージとビンバチームはいつ死ぬのか考えていた。エンジンがガタガタなるし。橋のところで、「お!死ぬか?」と思ったが死ななかった。華麗に予想を裏切られた。岩を爆発するくだりに友情的な展開に「これ死なねーわ」と思ったが、爆発した。これに関しては笑った。

早く金が欲しいのか運転が荒々しくなるマリオと、それをジョーは心配する。ここれへん貧富の価値観の差がうかがえる。

今はこのような事はないだろうが、ハイリスクハイリターンという言葉があるように、今現代でも似たような事はある。貧乏人がこのような挑戦をするほどお金に困っているのだろう。社会があっても、なくても、金がないと困るのは変わらない。しかし、お金では幸せは買えない。事実、アフリカの民族が楽しくしている。どんなに貧困でも人生は楽しめる。マリオのような人は、お金を持っている人を見て、相対的に考えて困っている。ハイリスクハイリターンをする人は強欲なのかもしれない。

ラストは何となく予想できた。なんかのシーンで、帰りが危ない的なことを言ってたからだ。話それるが、登山で死ぬ人たちは下山中に死ぬのが多いらしい。

この映画で気になったのが、主人公がマリオとその友達のルイージ(字幕ではルイジ)というのにびっくり。マリオブラザーズの兄弟じゃないか。これが元なのかと思いながら見てたが、調べたらたまたまらしい。