恐怖の報酬の作品情報・感想・評価

「恐怖の報酬」に投稿された感想・評価

菩薩

菩薩の感想・評価

4.0
イヴ・モンたんの角刈りが鎮座DOPENESSの次くらいにキマりまくってるクルーゾー版、フリードキン版に無くてこちらに在るものが何かと言えば当然リンダのおっぱいである事は言うまでも無い。しかもこのおっぱいの魅せ方と言うのが憎くて、そこまで大きくは無い故に、床掃除の際にかがんだ胸元が思いっきり頂上まで一望できてしまうと言う芸術的浮きブラ(つかノーブラ)、冒頭からして掴みは抜群すぎる。その後は正直1時間半経過するくらいまで若干たるいが、その後の加速具合は凄まじいものがあり、特に前方を行くルイジ・ビンバ号が案の定自爆して以降、マリオが原油風呂でちゃぷちゃぷ遊ぶジョーの左足を粉砕して以降の面白味は眼を見張るものがある。前半の力関係とは打って変わって、若さ故に向こう見ずなマリオと、歳を重ねた故に自称「心配係」に成り果てたジョーとの上下関係が逆転していく様はなるほどと思うし、そんなジョーちゃんがマリオの腕の中で悲しくも生き絶えて行く様は「立つんだジョー!」の元ネタとしか考えられない、事もない。燃え盛る油田を前にタバコを咥えながら倒れゆくマリオのショットのキマり具合がエグいし、そんな心配係を喪失したが故のラストの悲劇、あんだけ峠を蛇行運転で攻めて帰る必要は一ミリも無かったであろうが、彼が頭文字Dの愛読者であったなら、せめてそのトラックに「藤原とうふ店」とおまじないで書いておけば、我々はあの鳴り止まぬサイレンを聞かずとも済んだかもしれない、事もないだろう。歳を重ね慎重になる事、臆病風に吹かれる事は何も悪い事では無い、全てはバランスで成り立つものである。
TaiRa

TaiRaの感想・評価

-
長尺が気にならないタイプの面白さ。ニトロ運ぶくらいヤバい仕事しないとどうにもならない底辺っぷりが徹底してる。

ベネズエラの小さな街へ流れ着いた男たち。金も仕事もなくバーの前で暇を潰す彼らに柵状の影が落ちる。檻に閉じ込められた様にも見える。律儀に台詞で「ここは牢獄だ」とも言う。この影の落とし方は黒澤が『酔いどれ天使』でもやってたけど影響あるのだろうか。唯一の女性キャラクターをクルーゾーのカミさんであるヴェラ・クルーゾーが映画初出演で演じていて、やたらエロいい女感を出している。演技は上手くない。登場時に床に跪いて掃除しているのもおっぱいとお尻をエロく見せる為だけなのがヤバいし、イヴ・モンタンに対して犬みたいに擦り寄るところとか、夫婦で何を撮ってるんだという感じで最高。またこの女の扱いがかなりぞんざいで、すぐに男同士で集まっちゃうホモソーシャル感が全体に漂う。クライマックスもラブストーリーみたいな切ない別れだったり。トラックで衝撃を与えずにニトロを運ぶという段階で、悪路の度にヒヤヒヤする展開はもちろん、偉そうな態度のオッサンがいざという時にまるで役に立たないなど、試練の連続。後のパニック映画じゃお約束になる使い物にならない足手まといキャラの雛形はこれか。工事途中の山道で切り返しUターンとか教習所の試験みたいな緊張感でドキドキ。難所を抜けて気抜いてる瞬間、煙草の葉が爆風で飛ぶショッキングさ。音より早い風て。死体どころか車の残骸も残らない爆発現場が妙に怖い。原油の湖はあれチョコかな。恐怖から解き放たれた人間は抑制するものを失うのでバカになるって皮肉な話。死のダンスより安全運転第一。
るみる

るみるの感想・評価

4.5
昨日、恐怖の報酬完全版を鑑賞し、オリジナルも観たくてDVD鑑賞。

私はオリジナルのほうが好きだな。

ニトロを運ぶ4人のメンバーの人間関係の親密度や対立がオリジナルのほうが描かれていて、それぞれの感情がわかりやすかった。
また、成功したらもらえるお金のことを「恐怖の報酬だよ」と言ってるセリフが良かった。

次々訪れる障害には手に汗握るし、ライフラインが破裂して石油の沼を渡るシーンは本当に息苦しくなった。

ラストシーン。
亡くなった主人公の手に握られていたのは宝物の切符…と報われなかった切ない気持ちが込み上げてきそうになったのに、すかさず「FIN」の文字。笑
最後笑ってしまった。
やはりアンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督版の本作は抜群に素晴らしい!

オープニングからの汗くささを感じる映像
抜群のカメラワーク
ニトロを積んだトラックが走る緊張感
トラックに乗る人の対比
流れる美しき青木ドナウ

このような作品が名作なのだと感じる一本!
moku

mokuの感想・評価

5.0
中学の頃名画座で観て以来のスクリーンでの再見。

クルーゾー版はマリオとジョーの関係性だよね。
どんどん情けなくなっていくジョー(シャルル・ヴァネル)に思いの外感情移入しちゃったよ。

そして最後の'美しき青きドナウ' ♫
完璧!
ジョージイイイイイ!!!
おなじ名前の映画が今上映してたので、久々に。やってる方はリメイクの方かな?
まあ、道中。ハラハラもドキドキも満載でとっても怖いんだけど、それよりも、個人的には最後のあのセリフ。昔大号泣して、今回もズビズビ大号泣。というか知ってるだけに街にいる時からもう泣いていた。ニューシネマパラダイスなんてアルフレードの例のアレが出てきた時点で泣くからしょうがないよな。チクショー、涙で画面が見えないぜ。

彼の悲しさ。彼の眩しさ。最後なんてのめり込みすぎて一緒に大丈夫だよ大丈夫だよって願って願って、祈ってしまう。そんな風に見ていて、そして最後のあのセリフ。
何度か見てるんですけど、あのセリフだけは身を切られるように辛いなあ。
彼の人生。彼のタブララサ。
吹けば飛んでしまうような、そんな夢。
今から65年前のサスペンス映画。前半は少しかったるいか。なお、ゲームのマリオとルイジという名前はこの映画から取ったわけではなく、偶然の一致らしい。モンタンはこのとき32か。頑張ってるね。
フリードキン版と比較すると、ストーリー上に明らかな違いはありません。強いて言えば、登場人物の背景が描かれていなかったことですかね。今作は主に主人公のマリオの動向に密着した描かれ方をしています。

それにしても映像の迫力と緊迫感はモノクロでも凄まじいです。ラストの唐突な感じもある意味すごいです。
sonozy

sonozyの感想・評価

3.5
1953年、アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督作。
カンヌ国際映画祭 グランプリ&男優賞(シャルル・ヴァネル)、ベルリン国際映画祭 金熊賞。

マリオ(イヴ・モンタン)&ジョー(シャルル・ヴァネル)と、ルイージ(フォルコ・ルリ)&ビンバ(ペーター・ファン・アイク)。
モノクロの世界とこの4人のキャラ設定はなかなか。

ただ、マリオ(イヴ・モンタン)の超ユルUネックTシャツがずっと気になったり(この時代にはセクシーアピールだったんでしょうけど。笑;)、途中、マリオのジョーの扱いが酷すぎたりで、先日見た、1977年のウィリアム・フリードキンのリメイク版の方が好みでした。
McQ

McQの感想・評価

3.7
リメイク版の記憶を消してからの鑑賞が望ましいかも、、笑(観るなら、むしろこっちが先だった。)

メインディッシュであるはずのニトロ運搬がオリジナルでは丸々削ぎ落としたくなるぐらい退屈。。

ダンスで始まりダンスで終わる。
まぁ気楽に行こうや!ぐらいのテンションにより緊張感ゼロ。笑

そもそもアクション面で期待はしてなかったけど、この温度差はでかいかも。

根本的に目指してる所が違うので、全く別の作品として切替えられればというところ、、

しかしながら、きちんと落とし前つけてくれるラストは本作に軍配上がるかも!(笑ってしまったけど、、)中盤までぼろぼろだったスコアはここで盛り返された。

マリオのスカーフとはだけ具合がキモい。油塗れになってようやくイケメンに見えた、、笑
>|