あだち

ニンゲン合格のあだちのレビュー・感想・評価

ニンゲン合格(1999年製作の映画)
4.8
大傑作でした。あと10回は見直したい。この映画の中に人生の意味みたいなものがあるような気がしてならない。
鉄板の黒沢演出だいぶ見慣れてきたから観ながらみんなで「はいきた!車の窓!」みたいに言い合う応援上映したい笑

あんな哀川翔の使い方があるとは、、途中から千と千尋のカオナシにすら見えてきた。

洞口依子の歌う曲がすごく良くて、どっかでもう一度聴けたらいいなと思ってたら、エンドロールに流れてきてそれ聞いた途端泣けてきた。

以下、まとまってないけど観ながら思ったこと。

人間が一人死んだ時、生前に関わった人々がそれぞれの生活を一度置いて葬式に集まる。
このように人間にはそれぞれが発する引力があり、世界は各存在を恒星としたいくつもの太陽系によって構成されている。すべての人が自分の人生の恒星であり、誰かの人生の惑星だ。

吉井豊の不在を前提に10年稼働した銀河系に対して、元の太陽系の形を取り戻そうとする彼の発する引力は行き場をなくしてしまい、最後は彼自身もそうであるかのように産業廃棄物と共に消えていく。けど、主人公がこの短い期間発した引力によって、ほんの一瞬しかし確実に世界は変わった。それに対して💮を送る藤森さん。
あだち

あだち