荒野のパイナポー

稲村ジェーンの荒野のパイナポーのレビュー・感想・評価

稲村ジェーン(1990年製作の映画)
2.5
ラジオでたけしに酷評されたと言っていたので、あまり期待してなかったけど、なかなか見どころありましたね。

まぁ確かに脚本がデタラメ(そもそも映画のご法度をやるというコンセプトだから仕方ないけど、、、)だからストーリーは有って無いようなもんなんだけど、それに加えて(泉谷しげるの散髪屋のシーンや、やけに意味深な表情で風に髪をなびかせる小泉今日子などの)無駄なシーンが多くてわけわからん。終いにはミュージックビデオ感むき出しのカオスでファンタジーなシーンに突入してもう完全に収集不可能になる。
桑田がレイ・チャールズっぽい動きしてるなぁとは思ったけど、この盲目のシンガーは巫子で歌声で嵐の龍を呼び寄せる設定、なんて特典映像で初めてわかったよ!

しかしながら、画面の構図やカメラワーク編集のテンポ感はかなり良い。

母親の影響で自分もサザン大好きなだけに、希望の轍、真夏の果実、忘れられたBIG WAVEなどの名曲が惜しげもなく(むしろなんのカタルシスもなくて勿体ないくらいに)使われていてもっと良い作品になるはずだったのになぁと。