ゆ

バロンのゆのレビュー・感想・評価

バロン(1989年製作の映画)
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ロストインラマンチャで「これじゃバロンの二の舞だ」としきりにギリアムが口にしていたそのバロン
当時の舞台裏がどんな状況だったかを一切感じさせない素晴らしい作品
衣装もセットデザインもシーンごとの色彩感も音楽も何もかも全てが大好きでウットリ
いい匂いの高級な香水にはわざと臭いエキスが含まれていると聞くが、観ていてそんなことを思い出させる映画だった
ギリアムのこういうお伽話系の映画本当に大好き


以下パイソンズオタクとしての感想(微ネタバレ)

えりりん出ずっぱり、エリック推しは見るべし
至るところにパイソンズ経由の小ネタや同じモチーフなどが散らばってたから探すのが楽しい(字幕になっていないのもあったから英語できたら原語で観るのがオススメ)
ネズミオルガンを人間でやっちゃうあたりやっぱギリアムが1番狂ってるね
海の怪獣の中にいたアコーディオン弾いてるやばいおじさんはおそらくギリアム本人、安定の存在感
バロンの中にあるはずのない年老いたグレアムの面影を見て何度もキュンとした、パイプを咥える仕草とか、感情を剥き出しにしない凛とした立ち振る舞いとか、威厳がありそうでなさそうなところとか
主演がグレだったら…とかいらん妄想をしてしまう拗らせグレオタクでした
ゆ