MANU

バンテージ・ポイントのMANUのレビュー・感想・評価

バンテージ・ポイント(2008年製作の映画)
3.9
2008年(アメリカ)
原題:VANTAGE POINT

監督:ピート・トラヴィス
脚本:バリー・L・レヴィ
音楽:アトリ・オーヴァーソン

出演(日本語吹替):
デニス・クエイド(原康義)
マシュー・フォックス(井上和彦)


製作:ニール・H・モリッツ
製作総指揮:カラム・グリーン、タニア・ランドー、リンウッド・スピンクス

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スペインはサラマンカを舞台に繰り広げられるサスペンスアクション。

平和協定かなんかの式典で演説をしていた米大統領が射殺された事件を、その事件に関わった8人の視点からそれぞれ描かれるオムニバス形式の作品。
つまり映画自体は90分だけど、内容は大統領が入場して射殺されたあとまでの20分くらいを主人公をかえて(大統領のシークレット・サービス、大統領自身、地元警察、観光客、地元民、犯人などなど)何回も繰り返してます。つまり大統領が5,6回死にます。笑

1つの事件を色々な当事者の視点で見つめ直すという発想というか、そういう構成の映画は中々見ないので新鮮でした。
構成的には「呪怨」に通ずるものがありますね。

最初は何のこっちゃわからなかった事件の真相も、回を重ねる度に黒幕が浮かび上がってきたり段々と核心に迫っていくかんじが面白かったです。

したがっていわゆる大ドンデン返しみたいなのはなかったけど、なんせ伏線がめちゃたくさんあってそれが少しずつ繋がっていく快感は中々他では味わえないと思います。
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