RestatLouis60

7月4日に生まれてのRestatLouis60のレビュー・感想・評価

7月4日に生まれて(1989年製作の映画)
4.2
戦争はやっぱり恐ろしい。でもこれが今の世界でも起こっていることを理解しなくてはいけない。戦争に行き、国に尽くすのが誇りである、という考えが本当にあったんだな。想像がつかないけど昔の日本にも当てはまることなのだから、自分が思ってるよりも身近なことなのかなとも。
自らがベトナムで戦争をして、ショックを受け、帰国して賞賛されるかと思いきや、反戦のデモの嵐。時代は変わっていた。誰よりも大変な思いをしたのに、戦場に出てもいない人々から非難される。そんな辛いことはないだろうな、と。自分は脚を失ってまでなにをしていたのか、精神が崩壊するのも当然だろう。それでも、射殺した仲間の家族に会い、反戦の言葉をあげつづける。本当に強くて立派すぎる人物。

トム・クルーズを語る上では外せない映画のひとつかと。それくらい演技がリアルで重かった。メキシコでのベットシーンが印象的。抱えている複雑な気持ちが痛いほど伝わってきた。
この撮影のために1年間車イス生活をしたとか、相変わらず若い頃から映画への熱量がさすがすぎる。車イスでウィリーなんてやったことあるひといたのか。笑

最後ステージに上がるシーンの後、実際の映像だけ流してほしかった。。。