悲痛
ただただ、痛みと苦しみが切実に伝わってくる
想像していたより戦闘シーンが少なかったが、戦争そのものよりその後に残った傷痕の苦しみに注目されている
祖国や大義の為とベトナムへ向かい、戦うも、地獄の経験をし、なんとか生きて帰ってきても地獄が続く
最初は若く、ハンサムだったトム・クルーズが戦争を通して荒み、人相が変わっていく様が痛々しい
監督のオリバー・ストーン自身がベトナム戦争経験したからこそ、描かれているやり場の無い怒りや悲しみが生々しく感じるのだと思う
余談ではあるけど、本作とあわせて『プラトーン』(1986)と『ペンタゴンペーパーズ』(2017)を観ると異なる視点から一連の流れを知ることができ、深みが出ると思う