matsushi

アニー・ホールのmatsushiのレビュー・感想・評価

アニー・ホール(1977年製作の映画)
3.7
とても実験的な作品。
キャラクターの表面的なセリフを言っている最中に内面の心情をテキストで表現したり、心がないことを幽体離脱のような表現をしたり、第四の壁を突破したりと、斬新ながらもどこか既視感のある演出が多用されています。
よく喋る主人公は、仕草や話し方でキャラクターの性格もうまく表現できていますが、このパーソナリティを受け入れられないという人はあんまりはまらないかもしれないですね

ユニークなセリフが多く、そこでそんな表現する?wというようなセリフが随所に見られます。そこがウディアレンのいいところなんですがね!

男女関係の行き詰まりという誰にでも起こり得る普遍的なテーマではあるものの、それをウディアレンのコミカルでシニカルな語り口から切り出した本作は、初期のウディアレンを体感するにはもってこいの作品でしょう。
matsushi

matsushi