なご

東京裁判のなごのレビュー・感想・評価

東京裁判(1983年製作の映画)
3.6
4時間越えの作品は経験がなかったため見に行くか悩んだが、頭ペチンをスクリーンで見たい気持ちが上回り、覚悟を決めて鑑賞。
案の定集中力を維持し続けることは難しく、ウトウトしてしまったり聞き逃してしまう場面もあった。
とはいえ、内容自体は非常に興味深く、歴史学の文脈でのみ認識していたことを司法の視点からも捉えることができた点が特に有意義だった。
4時間半を通じて戦争に対する憎悪が一層強まった一方で、不謹慎ながら被告たちに対しても情のようなものが湧いてしまい複雑な気持ちになった。
国連が理想とする世界を夢物語として一蹴してしまうことは簡単だが、私はその実現を信じ希求し続けていたいと感じた。
(帰路に何気なくベトナム料理店に立ち寄って食事をしたが、今振り返ると、終盤のベトナム戦争のシーンが無意識に選択に影響していた気がしてならない。)
なご

なご