東京裁判の作品情報・感想・評価

東京裁判1983年製作の映画)

上映日:1983年06月04日

製作国:

上映時間:277分

4.0

ナレーション

『東京裁判』に投稿された感想・評価

Je

Jeの感想・評価

4.2
よく4時間半でまとめたなー
言い方悪いけど観てて凄く面白かった
とても点数なんて付けられない。タイトルそのまま東京裁判のドキュメンタリー映画。
本作を観て色々と思うことろはあるけれど、やっぱりね、米国が裁判するって時点でおかしいですよ。

監督の小林正樹といえば、名作『切腹 (1962)』が有名か。膨大にあろう素材をよくも4時間弱に収められたものだと関心する。
裁判の記録だけではなく、裁判に至るまでを世界情勢から紐解いていくので膨大な情報量。こんなに記録映像が残っていたとは驚き。

NHKの「東京裁判」で知ったインドのパール判事。事後法での裁きに正義の欠落を訴えた。いつ出てくるかと心待ちにしていたけど出てきたのはだいぶ終盤。

これは軍国主義の歩みから終着点を余すところなく映した貴重なドキュメンタリー。東條英機がつるっとした頭をペシッと叩かれる珍場面、ラストエンペラー愛新覚羅 溥儀の証言、日本の被告についたアメリカ弁護士の正統性のある弁護など、驚きの事実の連続。

監督によるイデオロギーの誘導がないので見やすく勉強になる一作。長くて全部を吸収できたとは言えない💦また来年あたり再鑑賞したい。
momonomama

momonomamaの感想・評価

4.5
1983年 日本
監督 小林正樹
ナレーター 佐藤慶

俗に「東京裁判」と呼ばれる極東国際軍事裁判を記録したフィルムを編集したドキュメンタリー。
物凄い長尺で4時間半もの。

裁判終了から25年経ってアメリカ国防総省が記録を公開してから5年かけて編集したらしいです。
物凄く膨大な作業だったろうな、と想像する。
そして、よくできてる。
内容を知らずに観たんだけど、東京裁判のことだけを描いているのかと思いきや、そこに至るまでの記録映像がふんだんに盛り込まれていて、そして淡々と事実だけをナレーションしている(たまに感情も入ってたけど)

これは歴史の教科書にしてもいいんではないかい?
と思ったりした。
大体(今は知らんけど)日本史の授業って近代史を全く無視してるじゃん、こういう映像を見せて考えさせるのがいいと思うな。

全体的に戦争がどれだけ悲惨かを述べていて最後には大戦が終わってからも朝鮮半島やベトナムで代理戦争があったりと戦争が終わることはないんか?って感じで締めくくってあった。

これが83年作成でこれ以降も中東でドンパチあり~の今はウクライナで戦争があり~の、そしてこの先は台湾でも何かあるか?って!!
戦争がこの世からなくなることはないのか?
ないわな。

だから!!
戦争はしたくないけど、平和ボケにはならないようにアンテナはって生きていかなきゃいけないね。

私のアンテナは折れてるみたいだけど(笑
ドキュメンタリーではあるけれど、ナレーションで考えも述べられています。また、裁判だけでなく、それまでの日本や世界の状況と、戦後の日本、世界の情勢の映像も含まれており、製作には5年以上が費やされたということです。大量な情報量で277分の長尺を調べながら観たので、倍以上かかりましたが、観てよかったです。以前観た時と違った感想を持ちました。

内容については述べるべき意見を持っていませんが、時間をかけて観ると、歴史上の人物が一人の生きた人間として見えてきて、歴史は現実にあったことなのだと生々しく感じました。


国際法を少しかじってみたくなりました。法律学科であったことを隠したいくらい法学がわかっていないのですが、国際法の有効性を疑ってしまいました(昔からそうなんですが)。国際法にどういう意義があるのか。現代でもナゾな法律。

「国際法の存在自体が戦争の存在を是認している」という弁護人の答弁がありました。


タラレバですが、

もし、天皇が戦争責任負ったら、実際日本はどうなっていたか。

もし、戦犯が極刑、あるいは終身刑にならなかったなら、日本はどうなったか。再軍備はないとしても、政治の中枢に再び入る可能性はあっただろうし(実際にあった)、どういう影響があったか。

もし、(国際法で裁くのは越権行為とするならぱ) 極東裁判を日本人自身が行ったら、日本はどうなったか。あるいは、日本人に軍人を裁けたか。何を焦点にどんな議論をして、どんな結論を出したのだろうか。

↑ 軍国主義から民主主義に「洗脳」する上で、必要なのは民主的な手続きを自ら踏むことなんじゃないかと思いました。できる出来ないは別として。失敗も国民が共有し負うのが民主主義じゃないかと。


はてさて、西欧に忌み嫌われる「全体主義」の対義語はなんだろう。

「文明に対して宣戦布告した」って言ってたことの意味がよくわからなかった。というか、すべてにおいて、この一文がいちばん記憶された。感情によって。

日本の近代化を推し進めた「富国強兵」以外の選択肢はなかったのか。

正視できない映像も大量にありました。死者への冒涜だと思います。不要だと思いました。

等々、まとまりなく、疑問符いっぱいになりながら観ていました。

個人的にはもう少し淡々としたナレーションを期待していました。歴史の事実だけを見せて欲しかったです。監督の意見に引っ張られそうになったので。(NHKの東京裁判のドラマ(タイトル忘れました)も、ドラマチックでした。)

でも大量な情報量、勉強になりました。小林監督の最後から2本目の作品なんですよね。

8月の反戦映画は、これが最後。今年は日本の映画に絞りました。
戦争のない平和な世界を祈って。


⚠️イデオロギーに関しての議論はご遠慮ください。ブロックします。
要一

要一の感想・評価

4.3
4時間半あっという間。全く退屈せず。公正と銘打たれた裁判で見つめ直させる戦争の殺人の正義と非正義の線引き、侵略と自衛の線引き。そしてそんな真理を前に顕になるこの裁判の歪。
無知な私はこの4時間半で戦争倫理を根本から叩き直された。戦争を考える時、常に胸に留めておきたい映画。
見てよかった。歴史の流れは知っているが、改めて実際の映像を見れてよかった。
途中眠くなってしまったけど、全体的に興味深く見れた。
昔の映像だから聞き取りづらいところもあるけど、人物の背景などが分かりやすくまとめられていて、複雑な時代をよくまとめられていたと思う。
うみ

うみの感想・評価

5.0
素晴らしく濃密な4時間半。一切退屈しません。スコアをつけるようなものではないけど、記録映画として非の打ち所がないと思うので満点。
osowa

osowaの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

やっと見た。
お尻痛い。本当に痛い。

以前、NHKの再現ドラマを見て裁判官たちの話はある程度分かっていたので、それ以外の部分に集中できたのは良かった。

何も前情報無しで見たら辛いと思う。

今まで漠然とA級戦犯は悪い奴らだと思っていたけれど、もし自分が同じ立場に置かれたらどう行動しただろうか?
彼らだけが突っ走ったのではなく、日本全体が戦争へ突入していってしまった。

今の時代もうかうかしてたら同じ過ちを繰り返さないとも限らない。
我々が世の中の動きをちゃんと見ておかなければいけない。
ShotaOkubo

ShotaOkuboの感想・評価

5.0
この映画は真実だけを映している。それはドキュメンタリーとしての真実よりも寧ろ、裁く者(勝戦国)として、もしくは、裁かれる者(敗戦国)として、主体によって姿を変える真実である。
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