東京裁判の作品情報・感想・評価

東京裁判1983年製作の映画)

上映日:1983年06月04日

製作国:

上映時間:277分

4.0

ナレーション

「東京裁判」に投稿された感想・評価

mer

merの感想・評価

3.9
戦争と犯罪の線引きの難しさを改めて考えた。
戦争とかこつけて行われた残虐行為もあるかもしれない、人と行為どちらを裁くのか、色々と考えさせられる。弁護人がアメリカ人も含まれていたことに驚いてしまった。
なかなかに際どい映像が含まれていて、こんな一幕があったとは…って思う部分も多かった、あまりに長くて所々ながら見してしまったので、もう一度ちゃんと観ます。
時折流れる音楽が良かった。
peche

pecheの感想・評価

3.7
戦犯‥。
貴重なドキュメンタリーだった。

見終わった後なんとも言えない気持ちになる。
さかい

さかいの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

まずこれが映像残ってるというのがスゴイ。さすが映像の世紀

自衛か侵略か、天皇の責任はあるかないか、そもそもこの裁判自体の正当性は。
そして原告側や裁判官らの思惑も一枚岩でなく…と、内容も圧巻のみごたえ

…ながら。
どちらも一般庶民の犠牲や、また責任についてはふれることなく
雲を丸めてキャッチボールしてるかのようで、地上の人を見る視点がおたがいまるでない。こうして庶民の犠牲おきざり・庶民の責任ナアナアで日本の戦後史は決定づけられた…ようにも感じた

何人かいた「自らの弁明や他の被告を不利にする証言をしなかった」とはいっけん武士らしい美談のようだが、後世の庶民の視点としては
国民の犠牲に責任を負う気持ちがあるなら洗いざらいを吐いて欲しかったというのが率直なところ。
あとみんな言ってたのが、「自分も戦争を抑えたかったが力及ばなかった。責任は私にある」系の証言
じゃあ誰を抑えられなかったのか。下っ端兵、国内世論、アメリカ…誰のせいなのか。それを問う裁判なのに。
行動とも実態ともまるで合わないことを平気で言う政治家たち。「安全安心」とおなじ

映画なので欠けていることは編集で補っている
ラストの字幕や子供の写真などは、被告も原告も両方含めたこの裁判の登場人物に対する、監督ら製作者からのせめてもの抵抗かにもみえる。




※以下映画の感想とそれる話。

従来の戦争は違法とはされなかった、それをいま後出しで裁くのは不当。という意見は法律家として至って理性的ながら
起きたことごとを思えば庶民の心情としてはそうスッパリも割り切れない
戦国時代とかの大昔の戦争は負ければ最悪トップは首を取られ罪のない子供や親戚まで殺された。
近現代で戦争を起こした・させた政治家はせいぜい失職まで
兵器は飛躍的に強力化・凶悪化しながら、指導者の責任・おとしまえがぬるくなったままではむしろ退化、にも感じる。
米英サイドにしたって、やろうと思えば賭けマージャン黒川氏のように自らの息のかかった都合のいい人間で固めることもできた(したかった)ろうに
それをしなかった(できなかった)のは、そういう思惑がどこかに働いてたのではないだろうか
戦争が「平和に対する罪」だとは、米英にもいつかブーメランともなりえるのに、このような裁判を行ったのは
目には目で争えば人類全体を絶滅させうるような兵器の出現をうけて、
この東京裁判をもって、WW I後の国際連盟と国際連合が挫折した世界平和時代の理想への、復帰リベンジ戦としたい考えの人もいたのでは…とも思う。
(化石燃料やCO2問題と同じで、欧米が長年好き勝手して美味い汁吸って肥えた後に皆もうやめようぜとは理不尽ながら、今まで通りにしてはおけない現状というのも実際ある)

かなり性善説寄りな見方だし、そうした思いがあったとしてもそうそう報われなかった・成果をあげられなかったという実態は
この映画のラストでも指摘されてるけれど…
法律上「戦争」というもの自体は犯罪ではないという定義にハッとさせられた。
アメリカ人弁護士による、敵国の首脳であった被告に対する堂々たる弁論は、今では当たり前のことではあるが、当時の日本人には瞠目させられた場面だったのではないだろうか。また天皇の戦争責任についての検事と判事の攻防を目の当たりにするなど、小林正樹監督渾身のドキュメンタリーは、4時間37分という尺の長さだけでない、歴史的瞬間の目撃として見応えがあり過ぎの快作!
yukiko

yukikoの感想・評価

4.4
いつまでも上映し続けるべき貴重な歴史資料。
約4時間半、まったく長く感じなかった。むしろ、あの膨大な情報量をよく凝縮したものだと思った。

ヨーロッパ、アメリカ、アジア、満州、今までに観たいろんな戦争映画や、習ってきた歴史の知識の断片が一気につながるような体験だった。
「日本のいちばん長い日」(1967年の方) をまた観たくなった。

玉音放送、全文を聞いたのは初めてだったけど、思いがけず泣いた。
字幕があったから内容が理解できたということもあるけど、内容以上に、あの「終わり」と「始まり」の瞬間に当時の人たちが感じた想いが迫ってくるようだった。

東條英機の自死を阻止して輸血に協力した米兵、裁判の意義そのものに一石を投じたブレイクニー弁護士、パル判事が印象的だった。

4時間半ぎっしり、いろんなことをいっぱい考えたけど、一言で言うなら「戦争はいやだ」につきる。
情報量が多くてとても一度では理解できなかったけど観てよかった
言語や様式の違いから意思疎通がうまくいかない中での裁判というのがこちらとしてもすごくもどかしかった
そして日本語の曖昧さを感じた
裁かれる人とその家族
判決を聞くまでの長い年月どんな気持ちで過ごしたのか
そして関わった人の数だけ思惑や思いがあるのかと思うとなんだか途方もない
でも知れてよかったし、もっと知る努力はしないといけないと思う
nanaco

nanacoの感想・評価

-
4時間半もあるなんて寝ちゃうのでは、なんて思っていたけど杞憂でした。情報量は凄いけどわかりやすくて見やすかった。

日本が何をしたか、何をされたか、本当に1世紀前に起こったことなのか、未だに信じられない気持ちになる。正直知らなくても今を生きていけるけど、目を逸らさずに知っておくべき。

裁判、不当だし茶番だなと思ったけど見せしめとして仕方のないことだったのかな。同時に戦時中日本がしてきた選択だってもちろん悪だけど当時の状況を思うと仕方ないことだったのかなと思う。結局勝てば正義、負ければ悪なだけで。(私が考えることを放棄してるだけな気もするけど...)そんな中で、敵国を弁護して自国の行為を非難する米国弁護士の姿、公平性には感銘を受けました。

学生時代に学んだことを必死に頭の中から引っ張り出しながら観たので、もっと勉強してから改めて鑑賞したいな。また観るべき作品だと思う。
Sari

Sariの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2021/08/19〜
2021/08/20 WOWOWプラス(録画)

毎年この時期になると上映される本作。
名古屋シネマテークでも、前編/後編と交互に日を跨いで上映されていたが、終戦記念日の前夜に自宅で放送があり 2日にかけて鑑賞。

本作「東京裁判」とは第二次世界大戦後、ドイツでニュルンベルク裁判が行われたのと対応して、連合国が戦争犯罪人として指定した大日本帝国の指導者などを裁いた一審制の軍事裁判の記録映画。

広島と長崎に原爆が投下された衝撃的な映像から始まり、終戦宣言後に開廷された2年2ヶ月もの裁判期間のドキュメンタリーが中心。28人の被告人に対しての裁判のシーンの間に、満州事変から太平洋戦争終戦までの17年8ヵ月の戦時映像を交えられた構成になっている。

膨大な資料が4時間半という長さで纏められているため、情報量はとてつもない。
日本と世界の近代史、戦争に関わる歴史的事件と重要人物が取り上げられ、基本的な知識が要される。自分は歴史通ではないため難しい部分が多かったので、現在手元にある近代史の参考書を見ながら鑑賞した。

昭和の俳優でもあった佐藤慶氏のナレーションが、この時代を象徴するような存在感と凄みをもって我々に語り問いかける。
武満徹氏の手掛けた音楽と、当時の風景、生きた人々、亡くなっていった人々の生々しい映像が、どんな言葉より戦争の悲惨を物語り今日に迫ってくる。
melly

mellyの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

正直ちょっと信じられないくらい日本の歴史わかっていなくて見に行ったけれど最後まで見られた。長いから集中力勝負だったけどなにも知らなくてもわかりやすく見ることができました。教科書の記憶ひと段落くらいしかあった記憶ない東京裁判だけど、とんでもないことだったんだなと思う。

ちょっとまえに流行ったドラマで登場人物が「ジャンケンで一番弱いのはジャンケンのルールがわからない人だよ」って言ってたことを思い出した。日本には日本のやり方やいわゆる「道」みたいな精神とかがあって、でも海の外には海の外の文化があるし、ルールがわからないままジャンケンしてるみたいで悲しかった。

戦争が正しかったとは絶対に言わないけど日本側の弁護人の言うこともそうだなぁって思えることたくさんあって、それも怖かったな。時折挟まる現地の映像は目を伏せてしまうくらいだったのに、裁判の映像が続くとそんなのすっかり忘れて言葉の上でものを考えてしまう。それも間違いじゃないんだろうけど、でもシンプルに怖かった。だってさ、考えていくと、誰も悪くなかったよねって思ってしまうタイミングがある。こんなにたくさんの犠牲が出ているのに、どうして誰のことも恨んじゃいけない気持ちになるんだろう。そんなのおかしいと思うのに、なぜかそういうことになってしまう。

長く長く続いて、異国の言葉が流れ続けて、眠ってる人たくさんいた。眠ってしまうよなぁと思ってしまう自分もいる。寝ている人特有の規則的な肩の動きが安らかで、この人がいまどういう罪で訴えられてて、日本はこういうことをしてて、とか、説明されている最中なのに、あの安らかな動きを見ると少しだけなんだか安心してしまう。この人も生きてるし健やかだなって思ってしまう。寝ているとき、何もできない無防備な状態で目の前にいるとなにも思えなくなるのかもなって思った。それでも軍人だったら撃ってしまえるのかな、よくわからないな。

そういう何気ない仕草とか、被告人が裁判所に連れてこられて車を降りるときに頭を軽く下げるとか帽子を外して合図するとか、そのときに横にいた警備の人が転ばないよう支えてくれることとか、それに対して微笑みを返したこととか、そういうこと記憶に残った。判決を聞くとき隣に立ってた警備みたいな人が、後になるに連れてどんどん優しくなっていくように見えて、なんかさ、生きてる人と生きてる人との関わりってそうだよなぁって。この人も生きてるなぁって思っちゃったら、なんか生きてる人として接してしまうよなぁとか。そういうことがやたら残った。

映画見ながら、若者が「戦犯」って言葉普通に使うけどめちゃくちゃなこと言ってるなって思った戦犯って。そんな簡単に言っていい言葉じゃないな〜と急にそういうことを思ってしまうのもなんかだめな感じするんだけれども。
先日の『戦場のメリークリスマス』やこの『東京裁判』をみて考えることとか思うこととか怖いとかそういう感情とかたくさんあるのに、家に帰ると平然とapexのゲーム実況みてしまう自分が怖い。人が人を撃てていたという事実、とても信じられないと思うのに、家に帰ると人が人を撃ちまくるゲームをずっとみてて、自分のこと全然理解できないと思う。怖い。
第二次世界大戦後、戦争指導者を裁いた東京裁判を描いたドキュメンタリー。なぜ日本が無謀な戦争に突入していったかを描かれていて近代史の勉強にもなるよ。その後の冷戦で裁いた側もろくな事してない、最近でもね。この裁判が正当なものかどうかも疑問を呈してるがネトウヨの言うようなパル判事聖人論も正当化してない、後天皇の責任も占領軍のさじ加減で不起訴になったのも疑問ですね
いかなる理由でも武力行使はいかんという視点ははっきりしてる。四時間以上の映画は久しぶりだよ☺️
NHKの映像の世紀で近現代史に興味をもった人向け、後ネトウヨも。
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