あやと

レナードの朝のあやとのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
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結論愛は世界を救う 『ペイ・フォワード』とかぶるズルいエンドでもあるけど、こうでもしないときっぱり起承転結作れなかったんだろうな

失った過去三十年
人生は山あり谷ありで、それを乗り越えて大人になる
でもその青春や地獄すべて経験せずして年だけ経たなら、どう生きようとするのか
そして自分の取り戻した時間は残り少ないと知ったとき

以前なにかの小説で、自分が人間ではないと知ったAIが崩壊していく様を見た
どこまで情報データ学習を経ても、彼女は人間にはなれない
それこそ最大の情報処理能力を必要として、結果人工知能が焼き切れた

同じ話ではまったくないけど、過ぎた膨大な歳月と手にした自由から再び逃れられない現実に戻る
まるで、これこそ夢かのように、まるでそんな奇跡が存在しなかったかのようにもどってゆくのが、ただ切ない
感銘を受けた詩を読んだあとのように、開いた本を静かに閉じる瞬間のような静謐
あやと

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