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レナードの朝のsakiのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
4.3
穏やかで微かな希望。ロビンウィリアムズはなんて優しい、柔らかい演技をするんでしょうね。ロバートデニーロはもう圧巻の一言。うつせうつせ記録しろ、のシーンは見てるだけで苦しかった。嗜眠性脳炎の患者と先生、というノンフィクションだったけど、正しさがなんなのか本当に分からなくなった。セイヤーがした事は感情的に見れば正しいし家族の喜びも計り知れないだろうけど、はたして何十年ぶりに目覚めた本人はどんな気持ちだったのかまるで想像がつかない。後半では痙攣の症状も出始め、最終的に患者全員がもとの状態に戻ってしまう。幸せだったのか。一時的に幸せを与えて奪ったことにならないのか。意識があるうちに別れを告げ、ダンスをおどるレナードのシーンは涙涙。人間として男として最後はかっこつけたんだろうな。
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