当時、二十代も折り返しの頃に観たのもあるからでしょう。
私にとってはある意味ファンタジー映画でした。
作リ手というのは、自分の経験や体験や見てきたもの、肌で感じてきたものを通じて、見たいものを素直に撮れるのが誰にも真似できないオリジナリティだとおもうのですが。絶対に自分には出てこないアウトプットだと思った。
この映画のテーマ、視点、キャスト、撮れてるもの、色、音楽、間、空気感…
映画としてどこまで素晴らしいのか、何がよくできてるのか、そんなことどうでも良くって。
ただ、わからない憧れなのか悔しさなのかとともに、自分の感覚に強烈に残ってるし、東京という空間をこの映画のフィルターで意識してしまう瞬間がある。