プロヴァンスの贈りもののいっしーのレビュー・感想・評価

忘れ難きは、幼い頃への郷愁。ロンドンから来る忙しさ漂う連絡と、プロヴァンスのスローライフが織り成す展開はリズミカルで見ていて何だかウキウキする。ビジネスライクな人生を望んでいるはずなのに、叔父との思い出が切り捨てられず葛藤する主人公の瞳の深さに吸い込まれそうになる。思わぬところからの伏線回収の鮮やかさには拍手を送りたい。