GASS

グロテスクのGASSのレビュー・感想・評価

グロテスク(2008年製作の映画)
3.5
「コワすぎ!」シリーズの白石晃士監督が作り上げた究極の愛の物語。
R18指定作品で、アンレイテッドバージョンはその残虐すぎる内容からイギリスでは販売が禁止されている。

デート中の男女が突然男にハンマーで殴られ拉致される。
男は2人を監禁し、肉体的・精神的に拷問を与え続ける。
2人が解放される条件、それは真実の愛で男を感動させることだった.....

多くの白石監督作品のような笑いを誘うシーンは極端に少なく、正常な人間ならひたすら嫌悪感を持つような拷問映像が続きます。
しかも無駄なストーリーは気持ち良いほどカットされており、スタートからものの数分で拷問開始とテンポも非常に良く、気付いたらラストシーンになっていました。

少し残念だったのが、グロシーンの描写のアップが少なかったこと。
特に眼球串刺しシーンはハッキリと見せて欲しかったですね。
ギニーピッグシリーズやムカデ人間などでグロ描写を見慣れてしまっている方には少し物足りないかもしれません。

終盤に待ち受ける究極の選択。
私だったら間違いなく拒否します。
あなただったらどうしますか?

蛇足ですが、白石作品ではお馴染みの工藤Dこと大迫茂生が大活躍するこの作品。
「コワすぎ!」シリーズのファンの方にも大迫茂生の演技の幅を観ることができるのでオススメです。
GASS

GASS