ツナ

東京ゴッドファーザーズのツナのレビュー・感想・評価

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)
4.0
「私の名付け親(God Father)は、3人のホームレスでした。」

今は亡き鬼才 今敏監督の描くハートフルムービー。パーフェクトブルーほどの衝撃はありませんが、何度も見たくなるスルメ映画です。家族という存在について今一度考えさせられます。

主役の3人のホームレスが皆キャラが立ってて、見ていて飽きません。全員、親や子供などに何かしらのイザコザがあった人たちで、それぞれの想いが交差し合いながらも共に結託していく様が痛快です。

途中、オカマのハナさんがタクシーで家出少女のミユキを迎えに行くシーンで、「あの子も大事な私達の家族なのよ!」とキッパリ言い切るシーンが好きですね。

加えてこの映画には、様々な聖書の言い伝えのオマージュが登場します(隣人愛の教えや、放浪息子の帰還、聖母マリアの降誕を思わせるシチュエーションなど)。"奇跡"という現象は、見方一つで"御都合主義"とも取れてしまうのですが、そこはアニメならでは、今敏監督ならではのテンポの良さで何故か納得させられてしまいます。

クリスマスも近いこの時期、未視聴の方は是非とも一見!