仮想空間

怪異談 生きてゐる小平次の仮想空間のレビュー・感想・評価

怪異談 生きてゐる小平次(1982年製作の映画)
4.5
傑作。
連続する同じ動きを持つ時間経過を表現するカット、背中で語られる台詞の不気味さ、そして小平次の(1度目の)死によって強調される死の色としての白色……。
強引なインサートと顔への寄りが強烈な効果を生み出している。カッティングにおけるその名の通りの「切断」が映画を感じさせた。死者によって吸引されてゆく生者、ついには彼らが同じ地に足のつく同一の者であると知る。
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