KeiSaito

地獄の警備員のKeiSaitoのレビュー・感想・評価

地獄の警備員(1992年製作の映画)
-
ゴッホをはじめとした万人に受け入れられやすい高額な絵画を、日本の企業がこぞって買い付けたバブル期。
この会社もその一つなのだろうが、
なぜか壁にはゴヤの作品が掛けられていて、組織の抱えるネジれがよくあらわれている。
そんななか、警備員の着任で社はみるみる黒い絵画に相応しい場へと変貌し、事態の深刻さとは裏腹に違和感はむしろ解消されていく。
なるほど、彼は欺瞞を暴く地獄のアーティストだったのか、だから彼女もキュレーターとして一瞬心が通じ合うのかと、勝手に腑に落ちた。
22年2本目。
KeiSaito

KeiSaito