中世や近世のヨーロッパ好きなら、
ツボのど真ん中をつかれて、
ハマるのではないでしょうか。
何故なら音や服装や景観など、
タイムスリップ感満載です。
音楽はパイプオルガン。
グレゴリアン・チャント。
マドリガル(たぶん)。
景観にいたっては、本物のヴェニスで撮影されてます。
撮影、とっても良いです。
アル・パチーノが居たおかげでどこも快諾してもらえた
らしいですよ。さすがゴッド・ファーザー笑。
そして、やはりお話がスバラシイのでしょう。
宗教や人種、ジェンダや階級問題はもちろん。
箱を選んで旦那を選ばせるという寓話的要素。
恋愛劇。ヴェニスという場所。ヴェニスの商人。
ポーシャとシャイロックの裁判劇。
様々な要素がテンポよくあって、
そのそれぞれが時にクローズアップされていく。
シェイクスピアの戯曲でも一番人気があるというのは、
とても納得できます。
僕が言うのもおこがましいですが、
シェイクスピアって、ものすごいですね。
役者も良いです。
ヨーロッパ伝記ものといえば、
ジョセフファインズ。
紳士役がピッタリなジェレミーアイアンズ。
そして、真の意味で目ヂカラがボーン!な
アル・パチーノ。すげー存在感です。
映画としてどこまで良くできてるかと
言われるとちょっとわからないんですけど、
ただ楽しめます。面白いです。
原作が偉大で難しいと思いますが、
わかりやすく二時間でまとめてると思いました。
そして原作が読みたくなります。
劇が観たくなります。