その夏

アラバマ物語のその夏のレビュー・感想・評価

アラバマ物語(1962年製作の映画)
4.0
みんかい?初参加です
よろしくお願いします(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)


『アラバマ物語』

人種差別や偏見と闘う弁護士の姿とその子供たちの成長物語

あらすじやら何やら全くの事前情報なしで観ました

邦題で想像していたのは、アラバマといえばアメリカ南部の州で黒人差別の根強かった地域
とくればやはり人種差別問題のお話でした

主人公は暴行容疑のかかった黒人青年を弁護することになった白人の弁護士アティカス(グレゴリー・ペック)
妻を亡くし、兄ジェムと妹スカウトという2人の子供と暮らしている

白人vs黒人の法廷劇では私が映画好きになったきっかけの作品でもある『評決のとき』が真っ先に思い浮かぶけど、この作品は妹のスカウトが回想する形になっていて、スカウト目線により社会への疑問や矛盾が浮き彫りにされていくというのが特徴
子供目線の素直な描写が当時の人種差別という社会問題をわかりやすくしていたと思う

子供たちの間ではオカルト化している隣人ブーを兄妹が怪物扱いする姿は白人が黒人を見下している姿と重なると思ったし、兄妹の成長物語と社会問題がバランスよく描かれていたのが良かった
社会問題も人種差別に留まらず、白人の貧困や教育問題にも切り込んでいたのが印象的だった

子供には難しいことも子供とちゃんと向き合いわかりやすくはっきり説明する理性的な父親としてのアティカスも、正義感溢れる弁護士としてのアティカスも、どちらも素晴らしくてまさに理想の父親像であり良心でありヒーロー!
グレゴリー・ペックの背中で語る感じが素敵だった

でも本作の真の主役は子供たちだと思う
ジェムにスカウト、友達のディル
みんな可愛くて好演だった✨
特にスカウト!
女の子だけどわんぱくという言葉がぴったりで、初登校の時着慣れないワンピースを恥ずかしがったり、ハムの着ぐるみでの眼だけの演技とかめちゃくちゃ上手だった!

人種差別をテーマにした作品を観るたびにいつも同じ感情を抱く
胸がギュッとなる😖
肌の色が違うだけで同じ人間なのに、こんなにも不条理な悲劇が起きていたのかと思うと本当に苦しくてたまらない
実際はもっともっと酷いことがまかり通っていたんだろうな
差別などない平和な社会へ進むことを願わずにはいられません🥺

ラストでアティカスが自分の信条を曲げてしまったかのようなシーンにはびっくりしたけど、伏線である原題が最後にちゃんと生きてくる見応えのある作品でした✨


ジョニーさん、参加させていただきありがとうございました(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
ちぃさん、選定ありがとうございました(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
ご一緒してくださった皆様もありがとうございました~♡⃛



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すみません🙇‍♀️
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