アラバマ物語の作品情報・感想・評価

「アラバマ物語」に投稿された感想・評価

観るべき映画 その1

後世に語り継がれるべき、
アメリカという国の本当にあるべき姿を映した名作。
撮影当時、製作に困難を極めた時代背景を鑑みると、本作が投げかける問題提起が現在進行形で解決されていない事実は誠に由々しきことである。
だから多くの人に観て欲しい、そして考えて欲しいと願う。


この物語は自由と権利を求めて闘った人々を見つめた一人の少女の記憶。
それは大人になっても忘れることのなきセピア色のまどろみ。
あの夏、遊んで学んで、時に叱られ、
愛されて過ごした日々の中で出会った、
抑圧された人々、差別、不寛容、そして奇妙な友情。
子どもにとって流れ行く季節の中で触れ合う出来事は、その後の一生に関わる大切な経験へと成り得る。
あなたにも聴こえるだろう、モッキンバードのさえずりが。
takechi

takechiの感想・評価

3.5
唾を吐かれても微動だにせず毅然と立つグレゴリーペックが素敵
法廷ものとしては、古さは感じる
最近のアメリカの法廷ものは特に面白いものが多いので
ただ、日本の法廷ものなんかと比べれば、なかなかいい勝負
(時代を考えればアラバマ物語の圧勝ですよ)
子供の目線で描いていくのは、今の感覚でも斬新
ただ僕の好みとしてはストレートに重厚な社会派法廷劇として
描いてくれた方がよかった気がする
しょう

しょうの感想・評価

4.2
色々な視点から描かれている
大人視点
公正に行われるべきものは、そうあるべきである、それを子供にも教える。
南部に残る、黒人差別 これを題材にしたものでもないが、簡単に解決できるものではなく、どんなに公正であっても、結果がその通りになるわけでもない、人生の不条理
子供視点
モッキンバードは殺してはいけない
子供には意味がわかりにくい、
銃の時の話、狂犬はあっさりと殺す
やっぱりわかりにくいのが、最後の事件でなんとなくわかる
カケスは全部撃ってもいいよ,撃てるならね。でもものまね鳥は殺したら罪になるからね。
誠実、良心を殺してはいけない、ということ。アメリカの正義とは何か?
ten47

ten47の感想・評価

4.5
やっぱり映画そのものに価値があった時代の作品って本当に素晴らしい
前置きは長いけど、裁判のシーンは圧巻だし子供達の親に対する憧れや仕事を知りたいという欲求表現も網羅している
夏休みの間の出来事という位置づけでその期間にしか過ごせない友達から生じる新たな「友人」の獲得や、喧嘩をしないという主人公アティカスの教えと自身が全うする様で迎える展開も筋が通っている
個人的に息子ジェムとお手伝いさんキャルが好き
静かであまり押し付けがましくないドラマ映画って感じで嫌いじゃないけど、主演のグレゴリー・ペックよりも最後に出た台詞無しのロバート・デュヴァルの方が印象深かったのは、後に彼が出演する名作映画の数々を知っているからだろうか?(勿論正義感とか強い信念が窺えるグレゴリー・ペックの演技無くして名作になっていたかは微妙だけれども)
K

Kの感想・評価

3.4
差別問題はじめ、色々と考えさせられる映画。幼少期の感覚を少し、思い出すような場面もあり。
グレゴリーペック、かっこいい。
chico

chicoの感想・評価

3.5
貧富の差、人種差別…

モノマネ鳥

ブーという存在


沢山考えさせられることが詰まってる。
ミヅキ

ミヅキの感想・評価

4.2
前提というのは怖いもので、いくらトムの無罪が明らかだとしても、裁判は"全ての黒人は野蛮で不道徳である"という前提の元に進んでいく.

悲しいことに時代にこびりついた前提・偏見をなくしていくのには膨大な時間がかかるが、常にそのようなものに対して疑っていけるような心を持っていたい.

原題の由来も秀逸.
MiYA

MiYAの感想・評価

3.5
人種差別を扱った法廷ミステリーと聞いて、「評決のとき」の元ネタみたいな感じかと思ったら、ちょっと違いましたね。

主人公の弁護によって黒人容疑者が無罪になるかと思いきや、そうはいかず。子どもたちは裁判を通じて現実社会の厳しさを知る。でもその後に起こった事件により人の優しさを知ることになる。つまりこの映画は、子どもたちのひと夏の経験と成長を描いた青春物語であって、裁判はその挿話の1つなんですね。ちょっとバランスは悪いですけど。
父親って。父の背中って。
僕の背中は、どう見えているんだろ?

先日、息子に言う。
『やさしさって何だと思う?
 お友達にやさしくね、とか、
 お年寄りにやさしくね、とか
 言われても、よくわかんねぇだろ。』と、
妻に強い口調で屁理屈を言っている
息子に言う。
『相手の言葉を聞くことだよ。
 自分が言いたいことをちょっとだけ
 我慢して、ちょっとでもいいから
 相手の言いたいことを聞いてみる。
 お友達や、先生や、お母さんの
 言いたいことを頑張って聞いてみる。
 それが、やさしさだよ。
 はい。お母さんのお話をちゃんと聞いて。』

この作品は、1962年に作られた。
キング牧師が有名な演説をする1年前。
ミシシッピーで3人の公民権運動家が
失踪する2年前。デトロイト暴動が起きる
5年も前に、この作品は作られた。

(アパートの鍵貸します)のレビューを書いて、
あぁ、これも書かなきゃって。
これも好きな作品。

グレゴリー・ペック演じる白人の弁護士が
黒人の青年を弁護することになります。

この映画には、素晴らしい台詞は多いです。
そしてこの映画を素晴らしくしているのは
子供の視点であること。

白人の視点も黒人の視点ももちろん
あるんですけど、
全体に、子供の視点で描かれていること。

自分の父親が、罪を犯していない
無実な人を、無実ですと言っているだけ。
子供からしたら、答えは明白です。
子供なら誰でも、嘘はいけない、と
教えられているから。

でも映画は、子供にはとうてい
理解出来ない展開を見せてゆく。

それでも子供たちは、父親の背中を見る。
父の背中を信じる。父親って。
僕の背中は、どう見えているんだろ?
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