まお

ケープ・フィアーのまおのレビュー・感想・評価

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)
3.5
「やあ弁護士先生。まあそんな身構えるなよ
若いコはいいよな。人生これからで。
俺の娘は俺が生きてることすら知らねえよ
きっとパパは死んだと思ってる
それはそれで半分は正しいがね
"辛いのは分かる?" "なんで私を恨むか"って?
俺を弁護した弁護士だから、それに尽きるよ。
勿論、検事や判事たちは職務を全うしたよ
そんな一方であんたはどうだ?
"強姦罪を暴行罪に引き下げただけで
手柄取りましたみたいに能書き垂れてるが、
大して変わりもしないさ、仮出所に7年かかったし

俺はな、ムショで字を覚えたんだ
最初は「ワンちゃん、農場へ行く」
やがて六法全書まで嗜んだよ
あれから何度も上訴して自分自身を弁護したんだぜ?
またすぐに示談か?これがカネに困ってるように見えるかよ
ところでお前さん、"女"になったことはあるか?
毛むくじゃらの男に抱かれる"女"だ
同情してるなんて口で言うのは簡単だよ
俺はな、ムショで自分に"女"の部分があることを発見したよ
4人の白人に押さえつけられ御釜を彫られたことは?
それがもし黒人のだったら??
どうやってその対価としての額をはじき出す?
14年間に対してたったの5万?
約5000日だから、1日あたり10$…
最低賃金にもならんじゃないか
お高く留まれば、俺らみたいな奴の声は聴こえなくなるのか…
でも大丈夫、俺は生まれ変わったから。
ではまた、ご機嫌よう。



……
失ったものはしっかり返してもらうぜ。」


自作自演の裁判ごっこ しちゃいました
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