第一次大戦後にすぐナチスドイツ、ファシストイタリア、大日本帝国の映像が挿入されるので戦後の作品かと一瞬思ってしまった。1934年の時点で第二次大戦が正しく予測できてしまうんだな。
19世紀前半のメロドラマ(曲も含め)が20世紀前半に同じ俳優らによって繰り返されるという作りが面白いし、米英仏独と世界を股にかけた大企業が舞台というのも珍しい。フランスで第一次大戦が勃発した際に人々が画面側に向かって行進してくるシーンなんてフォード的だと思う。一方でヘイズコード承認第1号という冒頭の提示はいかついし(その割に決闘シーンとかはある)、ラストの十字架も仰々しい感じがする。