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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTのKentaのレビュー・感想・評価

4.3
ワイスピシリーズ3作目。公開順でいくと3作目にあたるが、物語の時系列としては6作目の後にあたる。東京都心を舞台に、ドリフトレースを繰り広げる。主人公はレース好きだがテクニック不足であり、今までのシリーズではなかったタイプのキャラ。主人公がドリフト技術を習得し、成長していく様子を描く。

主人公ショーンは無類の車好きの高校生。アメリカの高校に通っているが、ひょんなことから同じ学校のクレイとレースバトルをすることになる。だが、結果はどちらも車はボコボコでほぼ事故。よって、警察の御用となってしまい、町を出て行くことになってしまう。そして、アメリカに居れなくなり、離婚した父のいる東京に行くことになるのだった。
東京では学校にも馴染めず、日本のお国柄や言語にもなれないショーン。だが、東京でアメリカ出身のトゥインキーに出会う。トゥインキーも車好きであり、夜な夜な立体駐車場に連れて行かれると、そこではドリフト技術必須のレースが繰り広げられており、ショーンは性格柄そのレースに参加する羽目になるが…。

東京が舞台の一味違ったハリウッド映画。
今までのワイスピシリーズを観てると若干の違和感を覚える今作。もちろん、それは舞台が東京だから。北川景子に妻夫木聡など、普段邦画で観るキャストが当たり前に参加していることや、会話の合間に日本語が入ってくることで、ちょっと詰まるところだとか。ただ、作品としてはとても好きなため、シリーズの中での人気はあまりないとしても結構推せる一作。

東京の土地ならではのカーアクション。
今作を鑑賞しての気づきは、やっぱり日本は土地が狭いなということ。ワイスピと言えば、広大な大地をカースタントで走り回るシーンや、交通量は多くても道が広い道路を対向車を掻い潜りながら逃走などが多い。ただ、今作はまず最初のレースが立体駐車場という(笑)。これはこれで、ドリフトテクニックが必要なため、テクニカルな戦いが観れて好き。迫力には欠けるかもしれないが。
だが、ラストの峠レースは迫力満点であり、洋風『頭文字D』といった感じ。土屋圭一のカメオ出演があるからなおさらそう感じた。
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