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ダウト 〜あるカトリック学校で〜のpikoのレビュー・感想・評価

4.0
人間の心の動きを堪能する作品となっている。フィリップ・シーモア・ホフマン演じる司祭とメリル・ストリープ演じる校長の価値観や信念のぶつかりあい。その間に若い純粋なシスター(エイミー・アダムス)が中立的な役で介在する。中盤にある校長と黒人の母親(ヴィオラ・デイヴィス)のシーンがこの物語において重要な役割を持つ。ヴィオラ・デイヴィスの鼻水出しながらの演技には目奪われた。主要4人の演技とロジャー・ディーキンスの美しい映像によって地味ながらも拡張高い作品に仕上っていて、アカデミー複数ノミニーも納得のいく、観客の心を揺さぶる映画となっている。
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