グリーン

幸福の黄色いハンカチのグリーンのレビュー・感想・評価

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)
4.3
新車を購入した欽也は、北海道へ渡り、網走へやって来た。そこで若い女性の朱美、何かわけありな男性の勇作と出会い、三人の旅が始まる。

高倉健主演、山田洋次監督の名作。

たぶん武田鉄矢さんは今作の熱演で金八先生が決まったのではないかと思うような作品でした。

子供の頃、テレビで何回か観たようにおもいますが、細かな所までは見ていなく、高倉健さん演じる勇作とはこのような人物なのかと意外な部分はありました。

特に印象に残っているのが冒頭の勇作か刑務所から出て来て、食堂でビールを飲むシーンは大変有名であるらしく、ものすごくおいしそうです。

あまりにもビールが飲みたくて、口からグラスを迎えに行く感じはたまりません。

阿部寛さん主演の「白い春」の冒頭付近で、刑務所から出て来た阿部寛さん演じる春男が、食堂でビールを飲むシーンがあり「黄色いハンカチ」のオマージュだなとおもいました。「白い春」も名作です。

山田洋次監督の作品は、「ネタ振り、オチ」があるエピソードのひと区切りが多く、また早いので見ていて、ドキドキワクワクします。これはコッポラの「ゴッドファーザー」などもそうで、彼らの作品はテンポのよいひとつのエピソードが完結しながらも次のエピソードの振りになっていて、生き継ぐ暇をあたえない。

最後の結末は知っていても、カット割り、音楽の使い方でドキドキします。さすが山田洋次だなと思います。
グリーン

グリーン