◆あらすじ◆
心理学者のデイビッドは妻・アリソン、娘・エミリーとともに暮らしていたが、アリソンが浴室で自殺した状態で発見され、それを目撃したエミリーが心を閉ざしてしまう。デイビッドはエミリーの心機一転のため、郊外の一軒家へ引っ越しする。そこで、エミリーはチャーリーという見えない友達と仲良くするようになり、デイビッドに対して反抗的な姿を見せるようになる。
◆感想◆
ストーリーに上手く緩急がついており、妻の死からエミリーとの距離感が広がっていくデイビッドの苦悩とともに、「チャーリー」という謎の存在が次々とイベントを起こしていくため、興味が途切れることなく最後まで観ることができました。
デイビッド(ロバート・デ・ニーロ)は温厚でエミリーを心配する姿が好印象でしたが、現実主義で「チャーリー」の存在を否定するためにエミリーの言うことが信用できなくなっていきます。そこからデイビッドが自分の考えをエミリーに押し付ける一面も見えてきて、少し嫌な感じがしました。
一方、娘のエミリー(ダコタ・ファニング)は心を閉ざす前はとても愛嬌のある表情の豊かな子供でしたが、母の死後、無表情になり、少し怖い感じがしました。エミリーはストーリーが進むにつれて色んな表情を出していて、俳優の演技力の凄みを感じました。
ストーリーが進むにつれてエミリーにしか見えない「チャーリー」の存在が変化していく様子がエミリーの表情や会話から分かるようになっていて、それに伴い、デイビッドや他の登場人物たちの行動に大きく影響を及ぼしていきます。
終盤の展開はロバート・デ・ニーロの演技力の素晴らしさが存分に発揮されていて、ストーリーの捻りが上手く効いていたと思いました。
ロバート・デ・ニーロとダコタ・ファニングの演技力に脱帽する作品となっており、なかなか面白かったと思います。
鑑賞日:2023年11月8日
鑑賞方法:CS WOWOWプラス
(録画日:2022年9月13日)