Rina

ただ、君を愛してるのRinaのネタバレレビュー・内容・結末

ただ、君を愛してる(2006年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ものすごく甘酸っぱいけど綺麗な作品。
という印象が残っている。

宮崎あおいさん演じる 里中静流 が
玉木宏さん演じる 瀬川誠人 のことを
ひらすら一途に想い続ける健気な姿と
誠人が、黒木メイサさん演じる みゆき に
想いを寄せていることに気がついても尚
2人の幸せを願う優しさ。そんな静流の
キャラクターに惹かれました。


「好きな人の好きな人を好きになりたい」


静流のこの言葉がとても印象に残った。


静流は産まれた時から遺伝性の病気を
持っていてその為に容姿が幼く育った。
病気のことは誠人には明かさず、ただ
成長ホルモンが足りてない。と言った。

誠人は写真を撮ることが好きだった。
そして、静流も誠人がきっかけで写真を
撮るようになる。そして写真が、2人を
結ぶような共通の趣味になっていく。

それでも、誠人はみゆきが好きだった。

誠人はみゆきに想いを寄せ続けながらも
家出をしてきたという静流を家に泊め、
同棲のような形で時間を過ごしていく。


しかしある日突然、静流が姿を消した。


何処を探し回っても静流は見つかる事は
なかった。しばらくして、静流からの
一通の手紙が届く。海外に居ることを知り
誠人は海外へと飛び立つ。驚くことに、
静流はみゆきとルームシェアをしていた。
たまたま出会ったらしい。静流とみゆきは
確かに、大学の時も仲良かった。

静流と再会できると喜びに満ちた誠人。
しかし、彼をどん底に落とす電話。



______静流は既に、病死をしていた。



みゆきはそれを知っていたが、静流に
私は誠人の中で生き続けていたい。と
願っていたことを知っていたからこそ、
みゆきは黙っていた。

誠人は、静流の個展に訪れる。
そこには静流が撮った写真の数々。
写真の中には誠人の写真も飾られていた。

そして1枚。大きく、大人に成長した
静流の写真が飾られていた。

そして誕生日プレゼントにキスを願った
静流と、仕方なく応えた誠人の写真も
そこには並べられていた。誠人の静流に
対する恋はそこから始まったというのに
そのキスは、最初で最期になってしまう。


そして写真の下にはこう綴られていた。

『生涯ただ一度のキス。ただ一度の恋。』





静流が亡くなっているというまさかの展開
甘く切なく、酸っぱいようなお話でした。
意外と静流の言葉には伏線があったり、
集中して見ていれば見ているほど作品に
惹き込まれるような感覚でした。あとは
宮崎あおいちゃんめちゃくちゃ可愛い!
Rina

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