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仮面ライダー THE FIRSTのtkのレビュー・感想・評価

仮面ライダー THE FIRST(2005年製作の映画)
5.0
初代リメイクはTHE FIRSTが至高!!
数年ぶりに観たが、間違いではなかった。
バイクの轟音とメインテーマ。
現代風のスーツやバイクにアップデートしてはいるが、漫画版の石ノ森ライダーが生きている。
自然の守り手という原作のテーマ。
全く色褪せていない。
こーいうので良いんだよ!!
本郷猛は水の結晶を研究する細身の優男。
流血するバイオレンスはないが、圧倒的
超人である。
なんなら怪人とも思われかねない、高所からの着地。実にバッタらしい。
人を助けようとしても不器用な本郷。
死神博士、幹部、改造施設。
悪の秘密結社?
よく分からないけどヤバそうな敵がいい。
これくらい単純な方が良い。
何かとライダー世界に所縁のある、ISSAスターシステム。好き。
ワイヤーアクションで重力とか打撃の威力を魅せるのがうまい。
バイクアクションも初代がやりたかったであろう、アクロバティックを決めていて気持ちよく、何より凄くカッコいい。
パンチ(力)の一号、蹴り(技)の二号。
キザ男だけど憎めない、一文字隼人。
マスクの色もキャラクターも本郷とはっきり違っていて外見も識別しやすい。
暗闇で光る目も非常にアイコニック。
本郷と一文字の掛け合いも熱い。
ライダーと同じ系統だとわかる怪人の造形も印象的。
クモ、コウモリは中の人が秀逸。
もっと活躍を観たいくらいに良い。
あとウエンツ瑛士。
この時から泡になるシステムなのか。
記号的なデザイン性の高さも含め、堅実な部分は創り手の真摯な姿勢が垣間見える。
エンドクレジットで神谷浩史?!と思ったら、タクシーのラジオでDJしていた。
お便りが可愛いくてほっこりw
90分でこれだけの密度の物語を紡げるのだから、後の時代に初代リメイクなんてやらないよなぁ、まさか...。
「仮面ライダーで冬ソナをやる」(プロディーサー談)のも、一号、二号の関係性と絡めて、なかなか悪くない。
懐古主義もいいけど、リメイクってのは最新の技術を駆使して新たな文化を生み出すことだよなぁと思う。
初代の精神を継承しつつ、時代に合わせて磨きをかける。
それこそが
変わるモノ、変わらないモノ。
そして、変えたくないモノ。
じゃないんですかねぇ?
この映画ですでに確立されていた演出が多々あり、似たようなことをやっても結局は二番煎じになるだけだと痛感。
しかも今作、2005年というから驚き。
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