ポルタん

アポロ13のポルタんのレビュー・感想・評価

アポロ13(1995年製作の映画)
2.5
実際に起きたアポロ13号の事故を題材にした映画ということだが、正直あまり面白くなかった

アポロ13号の乗員が事故から奇跡的な生還を果たしたことはもちろん素晴らしいことではあるけれども、生還を可能にしたのは主に技術的・設備的な対応が良かったからであり、乗員やNASAスタッフによるヒューマンドラマで危機を乗り切ったわけではない(例えば、乗員の1人を犠牲にして他の乗員が生き残ったなど)

もしこの作品が、ドキュメンタリー部分に重点を置いた映画として制作されたのだとしたら、面白かったかもしれない。しかし本作は、なぜ事故が起きたのか、トラブルの内容やその危険性はどこにあるのか、それを解決するためにどのような難しい点があって、それをどうクリアしたのかといった点を、観る人にあまり理解させる気がない作り方だった。そうすると、ドキュメンタリー映画ではなくエンターテインメント映画として制作されているものと思われる

そうなってくると、アポロ13号の事故は、ヒューマンドラマの要素が弱いだけに、エンターテインメント映画としてはあまりおもしろくない。有名な事故だけに、結論は最初からわかっていたということも影響しているが

アポロ13号の事故については、原因や対処などに重点を置いたドキュメンタリー番組か、検証番組のほうが見てみたい
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