あさの

アジアン・ビート アイ・ラブ・ニッポンのあさののレビュー・感想・評価

4.0
少し軽薄なちょいワル青年が度胸と反抗心と優しさを武器にし、行く先々でなぜか巻き込まれてしまう様々なトラブルに奮闘すると言う、濱マイクのプロトタイプと言えばそれまでですが、90年代のアジアを巡る世相を作品を通してエンタメとして見事に映し出した、ある意味先鋭的なプロジェクトのプロローグ作品です。
悲劇のヒロインを具現化したような謎の女や単一民族国家を妄信する右翼青年にややステレオタイプなキャラを感じますが、荒唐無稽一歩手前の世界観によく合っていて面白いです。
アジア人の友人が多くいる人は作品に散りばめられている“アジアあるある”に思わずニヤリとさせられるのではないでしょうか。
特に修健さん演じる中国人ピアニストの考え方に対するトキオの困惑、めちゃめちゃわかります!
あさの

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