あさのさんの映画レビュー・感想・評価

あさの

あさの

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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.5

イマジネーションのままに紡がれる所謂宮崎アニメとしか言い様のない世界観そのものにひたりたい時、あるいはとにかく異世界に没頭したい時に観るのに最も適した、日本が誇るファンタジーアニメの傑作です。
公開当
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

4.0

前作のテンションそのまま、とってもディザスターパニックな恐竜映画です。
前半のダイナミックな逃亡劇から続く、後半のある意味モダンな恐怖演出への回帰が面白いです。
次作への期待を高まらせるラストもかなり
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地獄少女(2019年製作の映画)

3.5

因果を巡る惨劇でありながらも原作を白石晃士流に再構築し、美しくも独特の人間賛歌として描いた青春ホラーです。
原作ファンは閻魔あいの再生に驚かされ、白石晃士ファンはコワすぎのエピソード0か!と思わせてか
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時をかける少女(1983年製作の映画)

4.0

大林宣彦監督のセンスと角川映画が牽引するその時代がガッツリはまっている、邦画史に残るSFファンタジーの傑作です。
原田知世さんの演技は「隠し砦の三悪人」の上原美佐さんと同じく“その作品にのみ”許された
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ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986年製作の映画)

4.5

個人的に一番好きなドラえもん映画です。
終盤、リルルが光に包まれるシーンはBGMと相まってドラ史上最高の瞬間になっていると思っています。
エピローグの余韻もタイムパラドックス系の映画ではかなり秀逸なも
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.0

能力者達による光と闇の戦いを描いたサイキックスリラーの力作です。
前作とは全く違う方向に舵を切っていながらもキューブリックとキング双方に敬意を表しているところにたまらない魅力を感じます。
ただ、長尺な
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テンタクルズ(1977年製作の映画)

2.5

数多あるジョーズの亜流の中でも一際二番煎じ感がキラリと輝く、海洋パニックの佳作です。
ジョーズは観客を溺れさせる事に成功しましたが、本作は観る者をぼんやりとしたタコスミに巻く事に成功しています。
長っ
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.5

緊張感に満ちた非情なる境界の世界をまるで神の視点のような美しい情景の中に描いた、恐ろしいスリラーアクションです。
カメラワークや音楽はかなり前作を意識した作りになっていながらも、ストーリーはキャラクタ
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インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016年製作の映画)

3.5

前作に負けぬくらいツッコミどころとご都合主義が満載のSFアクション風ディザスターイベントムービーです。
エメリッヒ作品の醍醐味である破壊のスペクタクルと燃える展開とコメディリリーフの可愛さと取って付け
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疑惑の影(1942年製作の映画)

3.5

大仰な音楽とカメラワークがクセになる、とってもサスペンスフルな家族映画です。
秘密と恐怖を巡る構成はヒッチコックとしては異色ながら、叔父コンなヒロイン、サイコパスなピカロ、犯罪マニアなコメディリリーフ
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逃走迷路(1942年製作の映画)

3.5

白と黒のコントラストが十二分に活かされた、巻き込まれ型サスペンスロードムービーの秀作です。
冒頭の怪しい影や広がり行く黒煙の恐ろしい演出は出色の出来栄え、アイデア満載のテンポ良い展開と相まって、古典な
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

3.5

ドラクエの名を借りた衝撃の超展開ファンタジーです。
この映画に何を求めていたのかによってクライマックスが恐ろしく不快なものになる作劇になっており、意外とかなり覚悟が必要な問題作かと思います。
個人的に
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チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)

3.0

チャッキーの名を借りたSFジュブナイルホラーの佳作です。
80年代を思わせるグロコメディ要素がなかなか秀逸であり、ダークサイドにおけるマーク・ハミルの怪演も要注目です。
猫好きの方は要注意です。

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

3.5

偉大なる男の戦いを偉大なる神話のように描いた、とってもプリズンブレイクでアポカリプスナウかつテンコマンドメンツなSF解放アクションです。
驚異のSFXは20世紀FOXの底力を見るようであり、それに完璧
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海すずめ(2016年製作の映画)

3.5

ご当地映画のお手本のような作劇でありながらもきっちりと人間ドラマをエンタメ作品として昇華させている、実に爽やかな柑橘系郷土愛ムービーです。
序盤は主人公の言動がどうにも好きになれなかったのですが、ベタ
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男はつらいよ 寅次郎と殿様(1977年製作の映画)

3.5

希代の喜劇人である渥美清と三木のり平+大スター嵐寛寿郎の配役が楽しい、人情喜劇の名作です。
とらやの騒動が二重の仕掛けになっていたり、終盤の旅立ちに寅さんが不在だったりといつもと違う展開、しかしきっち
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.0

罪と解放を巡る人生という冒険を、稀代のミュージシャンであるエルトン・ジョンの身体を通して描いた革新的なミュージカル伝記映画です。
知っているようで知らなかったエルトンの葛藤の半生がテンポよくつづられて
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.5

孤独と対峙する父と子の生き様を描いた、文芸路線のSFロードムービーです。
宇宙版地獄の黙示録と言ってしまえばそれまでですが、適度な緊張感と映像のカッコ良さが絶妙で、観てて飽きません。

コンタクトやア
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

栄光も没落も全てが華やかだったハリウッド、その移ろいゆくワンスアポンを見事に切り取った、とってもキネマの天地なタランティーノ映画です。
名優達の競演によるいぶし銀なグルーヴ感や無駄のない偉大なる無駄話
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アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)

3.0

ラ・ヨローナと同じく単体で観ても充分に楽しめる、死霊館シリーズの番外編です。
特に目新しい恐怖演出等はありませんが、適度なコメディパートがあるうえに主要人物がティーンエイジャーばかりなので、ある意味お
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.5

すずさんの目を通して戦時下の日常を描いた前作に、さらに幾重もの事象を織り込み重ねた、生活アニメの傑作です。
原作ファンからすれば確かに完全版とも言えるのですが、すずさんの内面や北條家の事情をより深く描
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ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄(2015年製作の映画)

2.5

身に覚えの無い借り入れに信念で立ち向かう夫婦の姿を描いた、絵に書いたようなB級ホラーです。
ハロウィンとはあまり関係ない怨霊サスペンスではありますが、ニコラス版エンドゲームのような終盤の展開は一見の価
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男はつらいよ 奮闘篇(1971年製作の映画)

3.5

惹かれ合う純粋無垢な魂、その行方を哀しくも優しい眼差しで描いた、人情喜劇の隠れた名作です。
男はつらいよとしてはかなり異色な作りですが、寅さんを取り巻く人々の思いがとにかくあったかくて愛しいです。

続・男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.5

いつにも増して泣き虫な寅さんを通して“渡世人のつれぇところ”がよくわかる、人情喜劇の名作です。
今回の寅さんは喜怒哀楽の振り幅がとにかく大きく、どこかイラついた印象のある1作目よりもより魅力的なキャラ
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男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇(1997年製作の映画)

3.5

寅さんとリリーさんの蜜月の“きっと見てた夢”を描いた、大人の喜劇映画です。
オリジナル版である25作目を見た後でも新鮮さを持って楽しめる構成は正に珠玉、特に男と女の機微を描いた終盤のとらやと駅とバス停
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男はつらいよ フーテンの寅(1970年製作の映画)

3.0

おいちゃんのぼやきの名台詞「バカだねぇ…」がシリーズ中最も心に染みる、人情喜劇の佳作です。
今回の寅さんはいつもの空回りや勘違いがさらに加速、迷惑かけるわ喧嘩は弱いわ馬鹿にされるわ慕われもしないわでか
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男はつらいよ 純情篇(1971年製作の映画)

4.0

“偉大なるマンネリ”の方向性を決定づけた、人情喜劇の傑作です。
個人的には二番目に好きな寅さん映画です。
僕にも親違いの年の離れた可愛い妹がいるので、冒頭のエピソードの寅さんのセリフにはグッとくるもの
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男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

3.5

偉大なるシリーズの喪失と趨勢を万感去来に描いた、人情悲喜劇の秀作です。
男はつらいよの続編というよりも42作目から続く“満男シリーズ”の完全なる後日談となっていて、初心者でもなんとなく寅さんの世界観が
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さまよう魂たち(1996年製作の映画)

3.5

90年代を代表する、驚愕映像満載のホラーコメディです。
超名作ブレインデッドとゼメキス印の王道エンタメのちょうど中間辺りのグロ度には、ジャクソン監督の並々ならぬこだわりを感じます。
後半かなりバタバタ
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ダウンタウンヒーローズ(1988年製作の映画)

4.0

バンカラ学生達の若き熱情や純情をどこまでもまっすぐに描いた、青春映画の快作です。
喜びや悲しみを見事に体現した俳優陣のナチュラルな熱演、特に薬師丸ひろ子さんの透明感溢れる佇まいは特筆すべきものがありま
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

差別と偏見をテーマにした社会派ロードムービーの傑作です。
不寛容社会に生きる主人公2人の、そのままの本質でありつつもゆっくりと絆が芽生え意識が変わって行く様がとにかく愛しいです。
このままこの旅が終わ
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劇場版パタリロ!(2018年製作の映画)

3.0

何でもありのパタリロの世界観を見事に捉えた、とってもカオスなコメディミュージカルの怪作です。
元は舞台なのだと言われたら、ええそうでしょうねぇとしか返しようのない前衛的な作りなのですが、そういう混沌と
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.5

トムソーヤーの時代からあるノスタルジックなジュブナイルスリラーかと思いきや、かなり意地悪な作りのトラウマサスペンスです。
積み重ねられたエピソードのほとんどが観客を衝撃へと導く仕掛けで構成されているの
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アジアン・ビート アイ・ラブ・ニッポン(1991年製作の映画)

4.0

少し軽薄なちょいワル青年が度胸と反抗心と優しさを武器にし、行く先々でなぜか巻き込まれてしまう様々なトラブルに奮闘すると言う、濱マイクのプロトタイプと言えばそれまでですが、90年代のアジアを巡る世相を作>>続きを読む

プラトーン(1986年製作の映画)

4.0

戦場の現実を描くという非情な社会映画でありながら、生と死、個と公、報復と救いの対立をサスペンスフルに描き切ったエンタメ作品でもある、恐ろしい戦争映画です。
ストーン監督にしか撮れないであろう痛みを伴う
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王手(1991年製作の映画)

4.0

将棋をめぐる真剣師と棋士達の熱き生き様を面白可笑しく描いた、通天閣映画の傑作です。
赤井英和の独特の存在感はどついたるねんに引き続き作品にどハマりしており、名優達の生き生きとした演技と相まった奇跡のコ
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