あさのさんの映画レビュー・感想・評価

あさの

あさの

映画と本と猫が好きです。

フック(1991年製作の映画)

4.0

スピルバーグ×児童文学という夢のような企画でありながらも監督のコメディセンスが1941以来久しぶりに前面に開花、とにかくにぎやかで楽しいファンタジー映画です。
観てて疲れる部分も多いですが、豪華俳優陣
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.5

この映画は面白いかって?はいそうです、最高に面白い作品です。
差別と偏見を巡る冒険をディズニー印の夢と挫折を絡めた見事なエンターテインメントへと昇華させた、驚嘆すべき傑作アニメです。
キャラクターの仕
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ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

3.5

80年代のノリそのままのリブートが見事、とってもアメリカンなSFコメディです。
そこかしこに散りばめられたGBネタと映画ネタ、そしてブロックバスターに似つかわしくないSNL魂全開のグルーブ感がとにかく
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.5

息が続く限り戦うための壮絶にして壮大、そして恐ろしく荘厳な“体験映画”です。
生命力が満ち溢れ、と同時に死や無常観をも感じ取れる音と画面がとにかく美しく、静と動を行き来する凄まじい臨場感はそのまま観る
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無限の住人(2017年製作の映画)

3.5

ぶった斬りエンタテインメントの名に恥じぬ、久しく観なかった元気いっぱいのチャンバラ活劇です。
原作はアフタヌーンで真っ先に読み、コミックスは揃え、人間椅子のイメージアルバムは今だに愛聴、10年以上前に
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アメリ(2001年製作の映画)

4.0

思わず宝箱に閉まって壁の向こうに隠しておきたくなるような、一筋縄では行かない“幸せ映画”です。
単にオシャレなだけではない世界観と語り口と美術、そして何より主人公のキャラクターが果てしなく愛らしいです
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.5

攻殻と押井監督へのリスペクトがきちんと感じられる、とても美しいSFアクションです。
PSゲームを含むほぼ全ての媒体の攻殻機動隊を体験しましたが、本作には既視感に満ちながらも不思議と最もまっさらな気持ち
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サンクタム(2010年製作の映画)

3.5

洞窟潜水の恐怖を描いたパニックサバイバルアドベンチャーの秀作です。
人間ドラマ部分こそかなりシンプルですが、本物にしか見えない壮大なセットによる臨場感や閉塞感の描き方が素晴らしく、単なるアトラクション
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スレンダー 長身の怪人/都市伝説:長身の怪人(2015年製作の映画)

2.0

一本調子の出し惜しみ描写を延々と楽しめる、臨場感薄めのPOVホラーです。
カメラ越しでないと見えないという設定やスレンダーマン自体の薄気味悪さを全く活かしていない点が逆に新鮮です。

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.5

張り詰めた空気と不穏な音楽に支配された、恐るべき家族映画です。
疑心暗鬼をテーマとした作品は数多いですが、本作の闇深さはちょっと他にない感じがします。
ラストの唯一無二といえる余韻も、実にこの映画らし
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.5

ゴア描写は控え目ながらかなり観る人を選ぶ、しかしながら個人的には2017年で一二を争うほど怖かったサスペンスオカルトホラーです。
前半の不穏な雰囲気は見事ですが、中盤で「これいろいろ謎解きしてるけど、
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ライフ(2017年製作の映画)

3.5

既視感に満ちた設定や展開でありながら、スタッフとキャストの豪華さ、そして息詰まる構成力で最後まで魅せ切る上質なSFスリラーです。
B級映画に圧倒的なリアリティを投入し、シンプルでありながら奥深い“恐怖
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.0

子供と大人の齟齬を描いたジュブナイルホラーの傑作です。
ホラーファンやキングファンへの小ネタも満載で、長尺ですが観てて全く飽きません。
リアルな薄気味悪さに満ちていたティム版と比べたらかなりスタイリッ
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アトラクション -制圧-(2017年製作の映画)

3.0

制圧でもなんでもないけどジャケットに偽りなし、ディザスターシーンやパワードスーツバトルもしっかり楽しめる意外なSFラブストーリーです。
ヒロインとその仲間たちには全く魅力を感じませんが、いつの間にか主
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偉大なる、しゅららぼん(2014年製作の映画)

3.0

ご当地映画でありながらファンタジー映画としても存分に楽しめる、青春不可思議コメディです。
かなり荒唐無稽な設定で説明セリフも多いですが、キャラクターの魅力で観てて飽きないです。
万城目学ファンはもちろ
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

4.5

スピルバーグでトム・クルーズなうえに宇宙で戦争とくれば血湧き肉躍るトムクル無双なSF冒険活劇を期待するのが人情かも知れませんが、いいえ、この作品は侵略される世界を舞台にした過酷な逃走系ホームドラマなの>>続きを読む

スプリット(2017年製作の映画)

3.5

マカヴォイの神がかり的な演技が堪能できる、とても恐ろしいサイコサスペンス映画…いや、まさにシャマラン映画としか言いようのない作品です。
とにかく「トランス」の凄みを超えたマカヴォイの存在感が素晴らしく
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男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976年製作の映画)

3.5

豪華キャストの好演が光る、人情喜劇の傑作です。
リリーも素晴らしい女性ですが、個人的に寅さんに一番お似合いなマドンナだと思うのが本作の太地喜和子さん演じる芸者ぼたんです。
寅さんが何か言うたびにカラカ
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マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション(2015年製作の映画)

4.5

モノクロ化することによって、
世界の荒廃度10%UP
ジョーの美白度20%UP
マックスの久蔵度30%UP
ワイブスの神聖度40%UP
慟哭シーンの悲劇度50%UP
フュリオサの大隊長度60%UP
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レジェンド 狂気の美学(2015年製作の映画)

3.5

まさに伝説的な双子“クレイ兄弟”の愛憎を描いた、トム・ハーディ増量中なギャング映画です。
音楽映画としてはイギリス版グッドフェローズ的な豪華さがあり、スウィンギングな雰囲気を楽しめると思います。
一人
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フレンチ・コネクション2(1975年製作の映画)

3.5

前作とは雰囲気を変え、また違ったアプローチでその後の決着を描き切った、刑事映画の傑作です。
閉塞感や疎外感に満ちた異国の捜査でポパイ刑事のその信念をさらに掘り下げているのが面白いです。
ラストの渋さは
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フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

4.0

当時のニューヨークの空気感と圧倒的なリアリティの妙を楽しめる、伝説のアクション映画です。
武骨な這いずり回り系捜査がたまらなくカッコイイのとラストの余韻の渋さはこの作品だけのものだと思います。

黒澤
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少年ケニヤ(1984年製作の映画)

3.5

大林監督の実験映画魂が静かに爆発した冒険活劇アニメです。
主題歌も角川映画を代表する名曲かと思います。

84年の春というと風の谷のナウシカやうる星やつら2や少年ロックや綿の国星といった超名作アニメが
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異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.5

優れた家族映画でありながらホラーの先駆者としての大林監督のセンスをも楽しめる、大人のファンタジー映画です。
ノスタルジックな味わいがとても印象深く、親子のシーンの愛らしさや危うさはほんとうに素晴らしい
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ふたり(1991年製作の映画)

4.0

大林宣彦という稀代の男性映像作家が“少女を撮る”という能力を爆発させて究極の少女映画を撮り上げてしまった、そんな不思議な作品です。
センス・オブ・ワンダーな大林監督の美声も必聴です。

赤川次郎ファン
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水の旅人 侍KIDS(1993年製作の映画)

4.0

大林作品の中でも特に家族みんなで楽しめる、90年代を代表するファンタジー映画の傑作です。
冒険活劇を描きつつ生きることの喜びと哀しみをもきっちり描いており、単なるSFジュブナイルに終わっていません。
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.5

凄まじい臨場感の、世にも恐ろしい“体験映画”です。
畏怖の念という意味では「ジョーズ」で海に、「ゼロ・グラビティ」で宇宙に、「レヴェナント」で大自然に放り出され、一生味わうことのないような緊張感に囚わ
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座頭市(1989年製作の映画)

3.5

勝新太郎の最後の大暴れを活写した、まさに勝新による勝新のための勝新映画です。
全体を包むグルーヴ感も素晴らしく、台本や台詞といった足枷から解き放たれた役者陣の一種異様な緊張感は、邦画ファンならある意味
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.0

観る者を“魅せる撮り方”で翻弄する、世にも不思議な生き様映画です。
スコセッシの「救命士」みたいな神経すり減らし系映画かと思ったのですが、ある意味真逆の、生命力に満ち溢れたとても力強く美しい作品でした
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

4.0

変顔演技や下品なネタも抑えめ、ジム・キャリー映画としてはとてもバランスの良い、めっちゃ可愛いラブコメです。
「ライアーライアー」の二番煎じかなーと思いながら見始めたのですが、シンプルな物語が主演二人の
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セル(2015年製作の映画)

3.0

単なるゾンビ映画ではない、キングらしい味つけがなされた大人のロードムービーです。
主演三人の、意外性と納得性が絶妙にブレンドされた堅実なキャスティングが面白いです。
ラストはモヤモヤするかも知れません
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.5

まさに“惑わされるな”を体現する、陰惨な観念サスペンスホラーです。
前半のコメディ色や主人公の愚鈍さや妙にグダグダした演出のくどさなど、様々なバランスの悪さは全て観る者を惑わす巧妙な仕掛けです、惑わさ
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜(2016年製作の映画)

3.5

知っているようでまるで知らなかった様々な謀略劇が展開される、一年戦争のまさに前夜を描いた作品です。
MS戦の迫力はサンライズの最前線を見るようで、さすがです。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起(2016年製作の映画)

3.5

キャスバルの非情さがいよいよ際立ってくる、とっても不穏な学園アニメです。
原作コミックで面白いと思ったキャラ改変が“表情豊かなブライト”と“武人としてのマ・クベ”、そして“BL要素ふんだんのガルマ”だ
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カラフル忍者いろまき(2016年製作の映画)

3.5

小林賢太郎さんの健全な部分が全面に押し出された、優しく可愛いほっこりアニメです。
TVアニメのパイロットとしてもよく出来ていますし、ああ、某忍たまとキャラが被りさえしなければ帯で毎日観たいのに!

野蛮人のように(1985年製作の映画)

3.5

アイドル映画の域を超えた、無国籍風ハードボイルドラブストーリーです。
どこか浮世離れした主人公は薬師丸ひろ子さんにピッタリで、どんなにヘプバーンやモンローのファッションに身を包んでも薬師丸ひろ子は薬師
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