フランシス・フォード・コッポラ監督が全私財を投入して本気で創った映画『地獄の黙示録』のメイキング・ドキュメンタリー…。
オーソン・ウェルズがデビュー作として考えていた『Heart of darkness 』(闇の奥)だが、予算が膨大になるという理由で彼は『市民ケーン』を選びます。
そんな曰く付きの『Heart of darkness』をベースに作られることになる『地獄の黙示録』…。
監督はジョージ・ルーカス、脚本はジョン・ミリアス。だが…当時は戦時下、製作会社が手を引き頓挫…。
その頃コッポラは『ゴッド・ファーザー1・2』の成功により億万長者!「自分が率先しなければ何も起こらない」と巨額の私財を投じて、製作会社なしでこの作品に挑みます。
舞台はフィリピン、妻エレノア、息子ジオ12歳、ロマン10歳、そして娘ソフィア4歳も同行します。
撮影は2週間目で主役交代、当初はハーヴェイ・カイテルの予定でした。また大型台風に見舞われ全てのロケセットが崩壊…終わりの見えない長期撮影です。
映画本編を上回る程の過酷さと狂気…。妻とのプライベート録音では「これは2千万ドルをかけた壮大な失敗作…自殺を考えている」とつい弱気にもなったりしますが…それに対して妻は…
「失敗しても屋敷と車を失うだけ。夫の才能があれば次の仕事は回ってくる。心配することはない」
妻の鏡です…。
家族に支えられながら、失敗・死・狂気への恐怖を乗り越え238日間!
もしジョージ・ルーカスが実行していたら…『スター・ウォーズ』は生まれなかったかもしれません…。
thanks to; JTK 師匠ꔛꕤ*。゚
thanks to; torumanさ〜んꔛꕤ*。゚