ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録の作品情報・感想・評価

「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」に投稿された感想・評価

映画本編より面白いやん。
撮影や演出に文句言ってくだらんルールに縛られてるやつはこれを観て映画の懐の深さを知るがいい。
強烈。本編映画の方が正気に思えるぐらい。
よくこんな映画を完成させたなと思う。このあとのコッポラの作品はあんまり好きじゃなかったけど、こんな経験をした後、そりゃ何かが腑抜けてしまうのは仕方ない。

このレビューはネタバレを含みます

闇の奥を覗く

奥さんが撮ったので主観からは外れてないですが、それでも「地獄の黙示録」という映画がどんどん方向性を失っていく本編同様に狂ったドキュメンタリー。

ラストにコッポラ監督が、誰でも映画が作れる時代になって良かったネ!とかほざいてるが、こんなの作れないだろ。
まだ狂ってやがる(笑)
これまで以上に地獄の黙示録という映画が凄まじいものだったと理解できること請け合いのドキュメンタリー。

地獄の黙示録の撮影風景やコッポラ夫妻ら関係者の発言をメインとして構成されているから殆どメイキングみたいなものなのだけど、対象の映画がトラブルまみれの逝かれた作品だからめちゃくちゃ力のこもった規格外のメイキングになっていて、人物の発言が多い映画はそこまで好きじゃないのだけど圧倒的な撮影風景ばかりの間に挟まれば清涼剤のような働きを生んでいて非常に助かった。(まさに地獄の如きあの撮影模様ばかりずっと見ていたら凄さに放心状態となっていたろう)

コッポラ自身は自作を失敗作と断じていたけど、それならそれでこれ程神話的な失敗作なんて他にあり得ないだろうから、やはり偉大なことには変わりないはずだ。(そう思うのは自分が桁外れに頭のおかしい映画が大好きって嗜好の持ち主でもあるからだろうけど)

オーソン・ウェルズは同じ闇の奥を原作とした映画を作ろうとし、それが頓挫した結果市民ケーンを作ることとなったらしいが、一つの作品をきっかけに映画史に燦然と輝く傑作二つが生まれたというのはなんと運命的なことだろうか。

それにしても、ヘリがマジの任務に撮影途中に持って行かれたりマジもんの腹ペコの虎を撮影に使ったりと、大変だったことが見ているだけでよくわかるこの撮影風景に触れ、それでも映画を撮りたいと思える人間が真の映画人になり得るのだろう。(ちなみに自分は自主製作でシコシコ撮るのが限界)
QRP

QRPの感想・評価

3.5
デニス・ホッパーとマーロン・ブランドがクソ過ぎて笑った。ホッパーは明らかにヤク中のただのヤバイ奴で、劇中での浮ついた感じは演技でもなんでもなく、ただ単にラリってそのまま出てただけだった。そのホッパーの上を行くクソオブクソのブランドは自堕落な生活で太り過ぎで、しかも太っていることを気にしているというピュアさを出してくることに腹が立ってくる!だから暗がりから出てこなかったんかい!コッポラのことを完全に舐めていて全く仕事せず、適当な即興芝居をチョロっとやっておしまい。いかにして本編終盤の意味のわからない問答が撮影されたのかがよくわかる。逆に『ゴッドファーザー』ではよくちゃんと仕事してくれたなと思った。
台風でセットが破損なんて話もあったけど、結局のところ人を苦しめるのは人なんやなと思った。ただ、コッポラもコッポラでマーティン・シーンを追い込んだり、他キャストに虎を襲わせたりとひどいことをやっていたりもする。なんにせよヤバイ奴らを遠巻きに眺めるのは楽しい。

2018年おうち2本目 BD
yadakor

yadakorの感想・評価

4.0
映画の専門家じゃないので撮影の裏には意外で興味深い点がたくさんあった
もう1つの側面として(少なくとも当時の)白人がどれだけアジアを見下しているかよくわかる
なぜ白人が世界を支配したかしばらく考えてみようと思う
コッポラは思ってたよりもデニスホッパーにキレてたし、エレノアは腹が座っていた。
マーロンは フテてましたし
デニスは あんなんだし
ご監督はじめ周囲の方々は大変だったんですねww
最強のドキュメンタリー。コッポラの発言にいちいち胸が熱くなる。マーロンブランドはあの肥満体でカーツをやって正解だったと思う。不気味だもん。
Mayashico

Mayashicoの感想・評価

4.0
本編よりアツい!

「すべてが民主化されている現代で真の独裁者たりうる職業は、たぶん映画監督だけだろう。」(フランシス・フォード・コッポラ)

でも『地獄の黙示録』の撮影における真の独裁者はマーロン・ブランドだろ。
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