地獄の黙示録のドキュメントタリー。
本編以上に怖いかもしれない…
まず主役の交代…元はハーベイカイテルが演じる予定であった。
撮影場所であるフィリピンの内戦の激化…軍から借りたヘリをフィリピン軍に返さないといけない。台風による撮影中断…セットが破壊。
マーロンブランドへの破格の出演料…痩せてほしいという監督からの指示も無視し、激太り。台本もまともに覚えてこない。
デニスホッパーも薬浸け…これまたセリフを覚えない。
そんなこんなで…予算の膨張…
コッポラは破産の道へ…
コッポラ自身もこれがいい映画なのか、どうかなのさえ分からなくなる。作るのはもう嫌だ。今すぐ逃げ出したい。自分が大怪我でも負えば、誰ももう続行して作れとは言わないんじゃないか…
とかまで考え始める。
生きていたら、何かしたら壁にぶつかる時がある。でもそのデカイ壁を頑張って乗り越えないといけない。その壁を見せられてる様な映画。
救いはコッポラを見守る優しい奥さんと、
天真爛漫なソフィアコッポラの姿。
地獄の黙示録がいかに難産で大変だったかを知ることの出来る一作。もちろん本編と一緒に見るのがオススメ。