うめ

トラック野郎 熱風5000キロのうめのレビュー・感想・評価

トラック野郎 熱風5000キロ(1979年製作の映画)
3.4
 文ちゃんにキンキン、ゲストとしてちいさんも。トラック野郎シリーズの第9弾で、今回は木曽路を舞台としている。
 ストーリーは言わずもがな、「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」のような娯楽映画と同様のプロット(日本の娯楽映画の「型」)で進んでいくが、今作は少し終盤が暗かったかなと感じた。それでも、文ちゃんの星桃次郎は健在で、コミカルかつ渋い演技をみせてくれる。やもめのジョナサンの大家族ももちろん登場。あのがやがやした感じも、キンキンの愛嬌も素敵だ。ちいさんはちょっとキザな役を。こういう役柄を演じるのを見たことがなかったので新鮮だった。
 展開はわかっているのだけれど、キャラクターがバッチリ決まっていて面白い。私はこういう映画も好きなのだけれど、(「釣りバカ日誌」も終わってしまったし)もう作られないのかと思うと残念だし、何より文ちゃんのような役を主役で演じ切る役者、キンキンのような愛嬌ある脇役がなかなか少ないのがもっと残念だと思ってしまった…。とにかくけらけらと笑える作品。
うめ

うめ