うめ

Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?のうめのレビュー・感想・評価

3.5
 周防正行監督の「Shall we ダンス?」のハリウッドリメイク版。どんな作品であれ、同国内でリメイクするだけでも大変なのに、日米の違いまでクリアしてリメイクしなくてはいけない…見事成功だと思う。ハリウッドらしい豪華さはないけれど、そもそも日本の作品が豪華ではないのだからそれでいいと思う。とにかくオリジナルの雰囲気をすごく大切にしているのが全体から感じられた。日本のオリジナルをずっと前から観ていた側からすると、とても嬉しいことである。
 このリメイクの成功に一役買ったのは、やはりキャスティングだろう。リチャード・ギアはもちろんのこと、個人的にはスタンリー・トゥッチ(オリジナルで竹中直人が演じていた役を演じてます(笑)「プラダを着た悪魔」の前にこんな面白い役を演じていたなんて!)、スーザン・サランドン、リチャード・ジェンキンス、TVドラマ「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」に出演してからちょこちょこ映画で見るようになったボビー・カナヴェイル…ストーリーだけではなく、キャストそれぞれの演技も見物だ。(あ、でもポーリーナ役はもう少し線が細くて、おしとやかな人が良かったかも?でもジェニファー・ロペスもなかなかです。)
 ちょっと終盤がストーリーとして弱いかなぁとは思うが、どの人物もダンスを楽しみ、ダンスによっていきいきしていく様子はどこか可笑しくもありつつも、ほっこりしていて良かった。そして、またオリジナルを見返したくなった…。
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