あい

ティファニーで朝食をのあいのレビュー・感想・評価

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)
3.5
ホリー役のオードリーヘップバーンがこの物語の闇をかわいくオシャレにカモフラージュしてる

ホリーはいわゆる娼婦であり、
男性とデート(だけではないでしょ?)してはお金をもらい、キラキラに着飾って自由気ままに生活しているように見える。けど、
実際は生きていくために14歳でおじさんと結婚し、子供も4人いたりする。

もうだれにも所有されたくない、したくない、檻に囲われたくないと
拾ったねこにも名前をつけず、ねこのように気の向くまま生きている。
しかし根底では「自分の中に檻を作って生きているんだ」

みんなに自由人だと思われていても闇の中で生きている人なのです

一方、ポールも作家として生きていくために人妻のパトロンからお金をもらっていたりする。

こんな闇にあふれた世界なのに
あたかもおしゃれ映画のような作品に仕上がったのは、
当初配役予定だったマリリンからオードリーヘップバーンになったからこそで

それが良くも悪くも、半世紀経った今でもたくさんの人に見てもらえる映画になった要因なんじゃないかなぁ。ふむふむ
あい

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