のふのふ

ブルーバレンタインののふのふのレビュー・感想・評価

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
5.0
〝あなたとわたし。他にはなにもいらない〟

結婚7年目を迎え、娘と共に3人で暮らすディーンとシンディ夫妻。お互い相手に不満を募らせながらも、平穏な家庭生活を何とか守ろうとする2人だったが、かつては夢中で愛し合った時期があった……


なぜか何回も見返してしまう作品です。
監督はデレクシアンフランス。
1組のカップルの愛の始まり、そして崩壊までを描く、美しくも残酷なラブストーリー。


倦怠期を迎えた2人。
上昇志向であるシンディの「何かしたいことはないの?」の言葉に対し、
「夫と父であること以外に?」と返してしまうディーン。
結婚当時は、ディーンのロマンチストなところに惚れたシンディですが、
やはりだんだんとすれ違い始め、
愛は冷めていきます。


そんな夫婦間を
出会いから結婚前の幸せの絶頂期と、結婚後の不幸の絶頂期・離婚までを交互に見せる構成がずるい!
最後は胸が締め付けられます...


倦怠期の無機質な感じのカメラワーク、
2人が同じ画面にピントが合わないままなのも印象的。
それに比べて愛し合っていた頃の暖かみのある質感は美しいですね!
特に虹のシーンは好きです。



そして、役者陣の即興演技!
ライアンゴズリングのあのウクレレシーンも即興らしい!
役作りもすごい!
結婚後の彼は薄毛になってるけど自分で抜いたらしい(ーー;)
ミシェルウィリアムズもあの疲れきった感じがすごい似合うなぁ。
どちらとも大好きな役者さんです!



あと
音楽も全編グリズリーベアが担当してるんですが、全体とマッチしまくっててすごい印象的!
花火をバックにしたエンディングはかなり大好きです。
「you and me」等既存の曲もすごく良かったですね



愛は冷めることがある。
この映画を観て毎回思う、
結婚なんてしたくない|ω・`)(極論)


レボリューショナリーロードと並ぶ、家庭崩壊ものの傑作!
サントラもオススメです!


※再レビューです。以前いいね等くださった方すみません!
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