以前観たときには思わなかったが言われてみれば確かにこれも西部劇なのだろう。ジムジャームッシュが西部劇を作ればこうなるということ。確かに彼らしい演出のモノクロな映像は嫌いじゃないがいつ観ても内容の理解に苦しむ。大筋は逃げると追うの話になるが、そこに魂の根源のようなネイティブな部分を詩的な描写で伝えようとしている。
調べたらウィリアムブレイクは実在した詩人で、今作は彼へのオマージュ作品とのこと。神学や宗教の難しい解釈がからんでくるのも納得だ。
そういう難しいことを除いて言えば、次々と人が死ぬジムジャームッシュ流のロックな西部劇、になると思う。
このころのジョニーデップはほんとかっこいい。近年のキャラ先行型ではなく、彼の演技力とオーラの凄さを一番感じとれるから。