ごーれむ

エスターのごーれむのネタバレレビュー・内容・結末

エスター(2009年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

怖すぎるよ…
エスターに終始嫌な感じを想起させる雰囲気、音楽、演技が緊張感を漂わせて、序盤から終盤までずっと引き込まれっぱなしだった。不気味じゃなかったの最初の孤児院の時ぐらいじゃないかな?そして怖いところはとことん怖い、これはチビって仕方ないよ、ダニエル。
平気で人を殺し、家族を崩壊に導こうとしているのを周囲の大人に悟られないように騙し通す演技力、計算の上で素を見せて周りを自分の思い通りに動かしていく狡猾さ、ラストの執念深さ…人間、特にサイコパスと呼ばれる人たちの恐ろしい部分を濃縮したような人物像だった。だから実際にも下手したら居るんじゃないか、ぐらいのリアリティがあってそれもまた怖さに拍車をかけていた。なんかモンスターハウスのクロちゃんにも同じものを感じた。あれも台本かもしれないけど本当にいたら絶対関わりたくない人種だなぁ。
側から見てるから気づかない父親と医者はもどかしいけど、自分は鈍い人間だと言う自覚があるので騙される人の気持ちもわかる、だから余計怖い。
まあでも医者はプロなんだから気づけよ、何しに来たんや…とか7人も殺した殺人鬼を何おちおち逃してほったらかしてんだよ…もっと対策できたよ、逃げる前も逃げた後も、とかは思った。サイコホラー映画なので言っても仕方ないけど笑
あと、序盤の伏線がしっかり回収されていく展開、とても好み。
P.S. 簡単に誰でも入れて誰も見張ってないICUって大丈夫なんですかね?笑