「言葉多きものは災いの元」という冒頭の言葉通り。
アンリの家でそれぞれ恋愛について語る大人たち。
それを座る場所を変えながら静かに聞くポーリーヌ。
子どもの彼女が一番大人。
年齢関係なく、率直に議論を交わすポーリーヌが見ていて逞しい。
ずっと赤い服を着るアンリと白や青の服を着るポーリーヌ。
それは欲望や情熱と純粋や冷静な二人を対比し、表しているよう。
ラストでマリオンは「ウソかもしれないことを悲しむのは間違いよ」と、お互いにとって都合のいいことを信じることをポーリーヌに提案する。
真実を知っているからこそ、あっさりと「いいわよ」と微笑むポーリーヌのあどけない表情が良い。
ロメール作品にはクズ人間が割と登場するが、本作のアンリは一番嫌いかも。笑