海辺のポーリーヌの作品情報・感想・評価

海辺のポーリーヌ1983年製作の映画)

PAULINE A LA PLAGE

製作国:

上映時間:95分

ジャンル:

4.0

「海辺のポーリーヌ」に投稿された感想・評価

hagy

hagyの感想・評価

3.5
バカンスに行くだけなのに水着は3,4着あるし、なんだか知らんやつと知らない奴の家で水着のまま踊りだすし、よくよく考えてみると私は今何を観ているのだろう、という気にさえなる
はずなのに最後まで観るのは脚本と画とやはり滑らかな会話劇なのかしらん
Moeka

Moekaの感想・評価

3.6
扉が開き、最後には閉まる。物語の終わりが明確に告げられる。夏休みの海辺を舞台に繰り広げられる少年少女と大人達の恋愛模様。率直には言えず卑怯な言葉を使い盲目的になる大人の恋を冷静かつ第三者の目線でシニカルにポーリーヌは見つめる。愛について哲学的視線で彼らは語る。愛されたいだけの自分が可愛い男か。馬鹿になったものがちなのか。愛と欲望の違いは何か。単調なプロットではあるのだがロメールは男女の駆け引きを描くのが本当に巧妙。最後の彼女たちの会話は恋愛限らずどんな人間関係にも言えそうだ、前向きだが少しかなしい。
71

71の感想・評価

-
マリオンにもアンリにもシルヴァンにもピエールにも(私はコイツにいちばん近い)なれるだろうけど、ポーリーヌにはなれないかも。

思い上がりよ 自分が世界の中心のつもり?
どうして言いなりになったの
カッコつけないで!
大人の男性はなぜ率直になれないの?
まっすぐ体当たりなポーリーヌの台詞にはっとさせられる

バカンス映画は泳ぐのが気持ちよさそうで羨ましくなる
色あせていく庭の紫陽花も美しかった
ロメールとアルメンドロスが組んだ最後の作品ということもあり色眼鏡で見てしまうが、それを抜きにしても撮影にしても演出にしても洗練された映画。

話はいつも通り全く大したものではないけど、端正で淀みの無い映像と夏の匂いを放つ長閑な空気を堪能しているだけで快い気分にさせられる。(食後なら危うく眠りかけるほど)

舞台とか撮り方に君の名前で僕を呼んでに通じるものがあったのも個人的には良かった。

昔は内容に深みが感じられなくて良さが今一つわからなかったが、映像に集中して見てみると浜辺の風景とかアジサイとかここまで魅力的だったかと感嘆して、物語を追っているだけだとこういう面を平然と無視してしまうからいけないなと改めて映像への姿勢を強めることとした。

しかしこの映画に出ていた青年(パスカル・グレゴリー)の髪の毛が10年足らずで残念なことになってしまうなんて、時の流れとはなんとも残酷だ。
脚本 5
演出 5
画作り 5
音 5
独創性 4
関心の持続 5
演技 5
陶酔感 4
言葉 5
バランス 5
見た中でもわりとハマグチに近く楽しめた
vhsだとかなり画質が厳しいのでdvdほしい
haruy

haruyの感想・評価

4.4
母親がエリックロメール好きでdvdで見たけど 劇場で見たい
海とか広ーい画面で見たら空間もっと感じられそう
すきだな
mo

moの感想・評価

3.2
爽やか可愛いけど、
年長陣の恋模様がいまいちときめきがなくて残念、、
ともだちの恋人の方が好き
Angie

Angieの感想・評価

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みんな大人でみんな子ども。

年齢差を本当に感じさせない。ポーリーヌが大人なのか?それとも大人たちが子どもなのか?
みんな1人の人間として、肩書きに縛られず、自由に、恋愛を楽しみ悩みトラブルを起こし勘違いしてされて。そこにあるのは開放的な「フランス的」人生劇。そしてその中で葛藤する、(結果的にハッピーになれない) 人々。
(アンリは例外かな)

ポーリーヌよりも子供っぽいであろう、マリオンは真実の愛を求めるばかり盲目になり、ピエールには気づかない。最後まで、「嘘をついているんだわ」とアンリを正当化、自分を正当化することで守ろうとした。傷つくのが怖いのだろう。その意味で彼女はポーリーヌよりも圧倒的に子どもだ。

対してポーリーヌは傷つくことを知らない。初めての恋、初めての恋人、初めてのキス、そしてはじめての裏切り。すべてのことをまるで大人のように受け入れる。そこに拒否はない。彼女の純粋で素直な心は、恋愛に埋もれた大人よりタフなものだ。彼女の発言も終始大人。弱音を吐くということはない。ラスト、アンリから欲望の話をされても顔をしかめて、全てがわかったような顔をする。おそらくわかってはないだろう、でも。彼女は彼女なりの正義感を貫き、大人たちに刺激を与えていく。この姿が非常に大人びている。なのにそのルックスはまるで少年のよう。このギャップがなんとも言えない。

そして男たち…!
アンリは言うまでもなく、自分のスタイルを貫きそれに違和感さえもなく、ラストもうまく切り抜けて終了する。非常にずるい男。でもそれが現実かもしれない。
ピエールは少年のようだ。まだ心は童貞で純粋。それがゆえに屈折した心を持ってしまっている。マリオンに素直になれず、ポーリーヌにも論破されてしまう。彼の再熱した炎はマリオンのそれよりも強いに違いない。僻み、妬みからトラブルを引き起こしてしまうが、彼の強いマリオンへの想いは実ることなく終了。ここが少し心残り。

話としてはかなりドロドロなのだが、それを打ち消す鮮やかで輝きのある海。このロケーションが素晴らしい。この手のロケーションはcall me by your nameでも近いものを感じるが、なにかヴァケーションはロマンスを呼ぶ。そしてなにがあっても、どんなに乱れどんなに泥沼化しても、ヴァケーションだから、海だから、なんだか救われてしまう。不思議だ。
そしてそのことにポーリーヌは気づいたのだろう。この非日常からの脱出を提案して、この物語は終わる。このエンドの素晴らしさ。
3103

3103の感想・評価

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初めはポーリーヌの視点で観ていたけど、わたしはポーリーヌにもマリオンにもピエールにもアンリにもなり得ると思ったら真実だけを追うのはナンセンスだなと思った。この映画のラストシーンがそれを物語っている。
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