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パニック・ルームのtaatのレビュー・感想・評価

パニック・ルーム(2002年製作の映画)
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たった一枚のドアを挟んだ攻防戦。
何者か分からないものがすぐそこまで迫ってくる恐怖。
そしてそこから二転三転と立場が変わっていくストーリー構成。

家の中というワンシチューションで進んでいく展開はスリリングで目が離せない。

特にカメラワークの演出は見もので、強盗が家に入り込む際のカットで広い家の構造を一発で伝えるシーンなどとても良かった。

そんな舞台設定の巧みさや構成力、演出力が光る一方で、キャラクターの行動などのストーリーラインは、正直かなり酷いと感じた。

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特に強盗側。
ただの間抜け、非道なだけの阿保、行動が自己矛盾している善人の合計3名。

ホームアローンを思い出すほどコメディ色のあるキャラクター達ながら、作品自体はかなりシリアスなため行動の軸が無茶苦茶。

また母親の方も、「今外に出れたよね!?電話できたよね!?けっこう娘ほったらかしてない!?警察来たならそれとなく状況説明すれば!?」と度々気になる場面があった。

のこのこやってきてぶっ倒される父親もなんで登場してきたかよく分からないし。

結末に関しても、善悪をこちらに委ねると言わんばかりのラストシーンはとってもチープで、まったく心には響かなかった。

ところで、クリステン・スチュワートとジョディ・フォスターとの親子は、バチバチにビジュアルイケてたな。
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