2009年公開
監督:ウェス・アンダーソン
===
元泥棒のキツネの父親が、より輝いた生き方を求めて大農場主の人間に一世一代の盗みを仕掛けるお話。
丁寧な仕事に気が遠くなりますが、それくらい細かくて作りこまれた美術に持ってかれます。独特の風合い。子ども時代のジオラマとか立体造形好きの自分が観たらヘビーリピートしてたでしょう笑 一方で主人公の行動動機が「野生の本能」とか「ファンタスティックでありたい」とか、しょーもない男性性に基づく感じで、奥さんキツネが呆れながらも諦めてついていく感じとか、人間臭くて理屈っぽくなくていい。
カテゴライズが難しい、独創的な、それでいてたとえ人形劇になったとしてもやっぱりウェスなんだなあという作り方。
2016年3月26日