映画っていいな

女が階段を上る時の映画っていいなのレビュー・感想・評価

女が階段を上る時(1960年製作の映画)
4.0
これは名作!!!
恥ずかしながら、この作品知らなかったです。
巨匠、成瀬は本当に男と女の心情を、上手に捉えていますね。ますます、浮雲が見たくなりました。
主人公は、バーのママを高峰秀子が演じています。あまり、こういった役柄を高峰秀子が演じている事をイメージしていませんでしたが、京マチ子のような激しい感じとはまた違う、静かだけど溢れる思い。どちらが良いとかではなくて、どちらも美しいです。
バーのママは、色々な客の誘いを断るんですよね。亡くなった主人にした約束もあり。でも、そんな綺麗事だけでは成瀬監督は許してくれません。それが名作です。それからの、ママの心情。そして、ママが好きな男の心情。
確かに、男の心情はよく分かりますが、このママの捉え方。成瀬監督は本当に素晴らしいですね。これ程、女性の心情を上手に捉える映画監督中々いないと思います。しかも、昔は映画監督は男ばかりですからね。
本当に良い一本を見させてもらいました。