最近、師匠に教えていただいた高峰秀子の「わたしの渡世日記 上下巻』を読みました。
母親が強烈なステージママだったのは噂には聞いていましたが、想像以上でした。
彼女は生まれた時から、波乱に満ちた人生で…
佃島の風景、特に住吉神社の隅田川に面した鳥居と両脇の住宅は今と大きく異なり新鮮に映った。ホステスの圭子は周囲の期待に縛られながらも、力強く前を向く姿が生き生きとしている。人々の葛藤は今も変わらない。…
>>続きを読む「女が階段を上る時」(1960年)は成瀬巳喜男監督、高峰秀子主演のドラマ映画。銀座のバーで働く未亡人・圭子が、亡き夫への誓いを胸に夜の世界で生きる姿を描く。
職場の人間関係、家族の金銭問題、客との…
愛や思いやりが突然暴力性に変わる瞬間、人間の社交的な表層と動物的な奥底の表裏一体を描いた傑作。
精神的に自立した圭子という一人の女性が、水商売の中でどんどんと心をむしばまれ崩壊し、そこに男性がいかに…
救いとか希望とかが提示されるわけじゃない(あっても主人公のほうが拒絶する)けど、単なる女が辛いだけの映画に終わらず、辛いけどそれでも前を向いてプロに徹していきます、というスタンスのオチだったのが救…
>>続きを読む名作。
ダメ男達のせいで散々な目に遭うバーの雇われママ。でも最後は階段を駆け足で上る。
以下はそのときのト書き。
『なんのためらいもなく上って行く。上りきって、髪を直し、襟のあたりをつくろうと、…
女が階段を上る時と男が階段を上る時とでは一段一段の重みに差異があり、独り身の雇われママを演じた高峰秀子は、階段を一段ずつ強かに上る女の覚悟と、男の理不尽さで踏み外す女の哀愁を、作中で時代の申し子とし…
>>続きを読む恥ずかしながら初成瀬。
高峰秀子は何故こんなに上品なのに正直にフレームに収まり得るのか。すごすぎて訳分からん。
小津映画は、人間が生きていくために獲得した上部や世間体のようなものが剥がれていく瞬間を…
そして誰もいなくなった。終わった後思わず拍手してしまった、同じ女として激励される。孤独に打ち勝ち1人で生きていけるように強くいないとな。シンプルに人に裏切られると何も信じられなくなるけど、逆に言い寄…
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