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容疑者Xの献身のnaoズfirmのレビュー・感想・評価

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)
3.5

ガリレオシリーズ第1作目🎬

ストーリーは天才物理科学者である主人公とかつての大学の同級生で天才数学者石神との頭脳戦を描いた作品でした。今作はミステリーとしての面はもちろん、登場人物の心情が心を強く揺さぶります。深い愛情と深い哀しみ、観ていて苦しいです。石神が花岡靖子に渡す手紙に感動です。石神が生きる希望を失っていた時に,花岡靖子が隣に引っ越してきたことで生きる希望を取り戻せたこと、花岡靖子に対する愛がめちゃくちゃ書かれていました。これには感動します。花岡靖子が犯した殺人を愛のために被っていたのです。ラストでは石神が逮捕され、湯川が石神に対して真相を話すシーンがあります。湯川は自分の友だちに対して、友人が犯した誤ちについて淡々と話すところはなかなか辛いです。そのあと石神がかばっていた元夫を殺害した花岡靖子の対面し、その花岡靖子が真相を告白したところで石神がめちゃくちゃ泣きます。その声を聞いた湯川も涙をこらえながら悔しさをぶつけるシーンが感動します。湯川の自分が好きな友人が罪を犯してしまった悔しさと悲しさが伝わるシーンです。まさに今作の題名である「容疑者Xの献身」という意味を表していました。そして最後の内海刑事の「石神は花岡に生かされていたのね...」というセリフが重く余韻を残しました。
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